“今のGLAY”は一枚岩 解散の危機乗り越え“生涯GLAY”宣言
<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム> デビュー30周年のGLAYが、第66回輝く!日本レコード大賞と第75回NHK紅白歌合戦に出演した。両番組とも、現場で取材する機会に恵まれた。 【写真】“超ミニ美脚”47歳岩堀せり、夫TAKUROとの路上熱烈ハグショット 24年から25年にかけての30周年イヤーのテーマは「GLAY EXPO」。99年の“20万人ライブ”の再現ライブ、初の夏フェス参戦、17枚目アルバム「Back To The Pops」の発売やアリーナツアーの開催など、1年を通して”今のGLAY”を届け続けている。 年末の大舞台でも“今のGLAY”を存分に発揮した。特別賞を受賞したレコード大賞では、25年前の大賞作品「Winter,again」代表曲「口唇」アルバム収録曲「さよならはやさしく」の3曲を歌唱。新旧織り交ぜ、今のGLAYのパフォーマンスを届けた。メンバーが25年前と同じ機材で演奏する細やかながら粋な演出も見られ、ファンの間で話題となった。 紅白歌合戦では代名詞ともいえる「誘惑」を披露した。アウトロでHISASHI(52)が加えたアレンジは、今年6月に韓国のアイドルグループ「ENHYPEN」のJAY(22)とコラボパフォーマンスをした際に作ったアレンジだったと、自身のXで明かした。90年代の名曲を“今のGLAY”が表現する印象的なシーンだった。パフォーマンス後、TERU(53)は「いつも以上に動き回りました。白組勝ちたいなと思いながら、気合入ってました」と満足した表情だった。 今のGLAYは一枚岩だ。TERUは紅白歌合戦を前に自身のXで「25年前に出演した時はGLAYは解散寸前でしたが…」と明かしていた。25年前、レコード大賞受賞をめぐり、メンバー側とマネジメント側が対立。自分たちのやりたい音楽を汚されるのならやめよう、と99年の大みそかの時点で解散が決まっていた。 しかし、翌年の新年会にて、解散後にソロ活動を検討していたTERUがTAKURO(53)に作詞を依頼。さらにHISASHIとJIRO(52)にも曲作りに参加するよう求めたところ、結局GLAYで音楽を作り続けた方がいいと結論に至り、解散を回避。「あの時に踏ん張れたからこそまたこうして同じステージに立つことができるんだと思うと感慨深いです」とつづっていた。 レコード大賞のステージではリーダーTAKUROが「30周年を前にHISASHIが『死ぬまでGLAYをやらないか?』と言ってくれた。解散しないバンドとしてこれからも活動していきたい」と“生涯GLAY”を宣言。3人も笑顔でうなずいた。25年前、解散が決まっていた中で立ったステージで“生涯GLAY”を宣言し、“今のGLAY”の決意を届けた。 現在開催中のアリーナツアーでも次の10年、20年を見据えた発言が多くあり、Buddy(ファンの総称)を何度も喜ばせている。30周年イヤーも後半戦にさしかかったが、2月にはLUNA SEAと東京ドームで対バンライブを開催。5月と6月には東京ドームと京セラドーム大阪で計3公演を開催するなど、まだまだ多くの公演を行う予定だ。TAKUROは「(正月は福岡で)3日からライブが始まるので、1日ぐらいはゆっくり休んで、その後はライブにコンサートに没入したい」と語った。 GLAYの音楽は決して鳴りやまない。40周年、50周年に向けてずっとかき鳴らす。【野見山拓樹】