夏休みを前に新型コロナウイルスの感染者が増加 なぜ今流行? 岡山・香川
KSB瀬戸内海放送
夏休みを前に新型コロナウイルスの感染者が増えています。専門家は「暑さ」と株の「変異」が影響しているといいます。 【写真】岡山・香川の新型コロナ感染者数を見る>>>>>>
(街の人は―) 「職場めっちゃはやってます」 「おいっ子の小学校とか(はやってる)」 梅雨明けも近づき、まもなく本格的な夏を迎えますが……。 7月7日までの1週間で、岡山県の84の定点医療機関から報告された患者数は1医療機関当たり5.6人で、2週連続で増えています。 香川県の47の定点医療機関から報告された患者数は1医療機関当たり6.3人で、4週連続で増加しています。 新型コロナは夏に流行する印象ですが、一体なぜなのでしょうか。感染症に詳しい川崎医科大学の中野 貴司教授に聞きました。 (川崎医科大学/中野貴司 教授) 「エアコンをきかせて部屋の中を密閉した空間で多人数が一緒に食事をしたりお話したりが増えると思うんですね。もう1つは半年に1度ぐらいうつりやすい新しく変異したウイルスが出現する、なので(夏に)たくさんの方がかかる」 現在流行しているのはオミクロン株の「KP.3」という変異株です。中野教授によると、この変異株は「何度もかかる可能性が高い」という特徴があるそうです。 (川崎医科大学/中野貴司 教授) 「2回3回かかる方もいらっしゃいますけれども。今までオミクロン株にかかったことがある方とか、あるいはワクチンでついた免疫、そういった免疫があってもまたかかってしまう。そういう特性を持つウイルス。かかるほど(症状が)軽くなるというわけでもないような気がして」 (松木梨菜リポート) 「夏休みを控える中で皆さんはどのようなことに気を付けるのでしょうか」 (街の人は―) 「体調管理を自分でしていくしかないかな」 「新幹線これから乗るんですけど新幹線は(マスクを)着けようかなと思ってます」 「子どもも手洗いうがいさせて対策するぐらいかなと思ってます」 中野教授は最低限の感染対策以外にも今後、暑くなる中で食事や休息を十分にとってほしいと言います。 (川崎医科大学/中野貴司 教授) 「体が病原体に負けないような(免疫)力をつけておくことはどんな感染症に対しても大切なことだと思います」
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