「悪夢の196億円」ローマの補強を伊紙が酷評…今夏の過ちとは?
ローマの今夏の補強について、イタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』が17日、「悪夢の1億2100万ユーロ(約196億円)」との見出しで批評した。 今シーズンは低迷が続き、ダニエレ・デ・ロッシとイヴァン・ユリッチを相次いで解任したローマ。3人目となるクラウディオ・ラニエリ指揮下においても、セリエA第16節で昇格組のコモに0-2と敗れて暗雲が再び漂った。 そんな中、ローマに本部を置くイタリア紙は、「悪夢の1億2100万ユーロ…夏のメルカートの全ての過ち」との見出しで特集を組んだ。「まるで悪夢のようだ。おそらく(オーナーの)フリードキンやローマ幹部らにとってそうであるはずだ」と主張。「夏に選手の移籍金として投資した1億2130万ユーロ(約196億円)のうち、ここまでローマのシーズンに爪痕を残しているのは、1800万ユーロ(約29億円)+ボーナス200万ユーロ(約3.2億円)のマヌ・コネだけだ」と指摘した。 すなわち「残りの1億130万ユーロ(約164億円)はまさに本物の失敗だ」と強調。レンヌから加入したエンゾ・ル・フェーに至っては、「1カ月間、一度もピッチに入ることなくベンチで過ごした後、コモ戦でスタメン起用されたが、悪夢のパフォーマンスだった」と振り返った。24歳MFを巡っては、「2300万ユーロ(約37億円)を投じての獲得が間違いだったかどうか? それは時が語ることになるが、現時点では、当然、断固たるシー(はい)だ」との見解を示した。 同紙はこのほか、「最も高額な4000万ユーロ(約65億円)の(アルテム)ドフビク」や「ユヴェントスとの長く消耗する交渉の末、3000万ユーロ(約49億円)を支払い、大きく期待されていた(マティアス)スーレ」の名前を挙げ、後者については「フィウミチーノ(空港)で400人のファンに祝福された若手は、これまで本物の亡霊だ」とつづった。 残る830万ユーロ(約13億円)も「ミステリアスな存在に投資された」と同紙は主張。サミュエル・ダールやブバ・サンガレ、サウード・アブドゥルハミドらに言及した。フリーで獲得したアレクシス・サレマーカーズについては「ケガがあったため判断できない」と指摘、マッツ・フンメルスについては「直近の試合では偉大な主役だった」との見解を示した。一方、フリーで加入した選手の中での失敗は「機械的で遅く、ピッチでミスにミスを重ねる(マリオ)エルモソ」だと主張。「セリエAのレベルではない」と酷評した。 そして最後に「これまで、メルカートにおける選択の大部分に失望させられた」と結論付けた。