64歳の会社員です。年金は「200万円」が見込み額ですが、受け取りを70歳まで遅らせると、どれだけ「お得」になりますか? まだしばらく働く予定です
注意しておくべきポイントは?
年金の繰下げ受給を希望するときに注意しておくべきポイントは「老齢年金の請求を先に行うと、繰下げ受給ができなくなる」ことです。 年金繰下げ増額の計算は65歳から始まりますが、66歳になる前に繰下げ請求ではなく年金受け取り請求をすると「65歳時点での請求が遅れていた」とみなされて、増額されない本来の年金額での年金支給が始まってしまいます。 そして、65歳以降も働き厚生年金に加入し続けて年金額と月給の合計が50万円を超えると老齢厚生年金が減額される「在職老齢年金」で減額された部分は繰下げ増額の対象外なので、繰り下げることでもらえる年金額よりも少なくなるケースもあります。
まとめ
65歳からの年金は、老齢基礎年金・老齢厚生年金どちらか、または両方を繰り下げることが可能です。70歳まで繰り下げた場合には本来の年金額よりも42%の増額となります。 年金受給を先に請求すると繰下げ請求ができなくなることと、65歳以降も働いて一定金額以上の収入を得ていると繰下げ請求での年金額よりも少なくなるケースもあるため、繰下げ請求を希望する場合は早めに年金事務所や専門家に相談することが望ましいでしょう。 出典 厚生労働省 厚生年金保険・国民年金事業年報 令和4年度 厚生労働省 令和4年度の年金制度改正 日本年金機構 令和6年4月分からの年金額等について 日本年金機構 年金の繰下げ請求 日本年金機構 在職老齢年金の計算方法 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部