【MLB】サイ・ヤング賞二度の名投手クルーバーが引退発表
日本時間2月10日、コーリー・クルーバーが自身のInstagramにて引退を発表した。クルーバーは現在37歳の右投手。昨季はボストン・レッドソックスにてプレーしていた。 クルーバーのこれまでを簡単に振り返ってみよう。クルーバーは2007年にパドレスから指名を受けプロ入り後、2010年にクリーブランド・インディアンス(現在のクリーブランド・ガーディアンズ)に移籍した。その後、2011年にMLBデビューを果たした後2012年にはMLB定着。2013年に初めて2けた勝利を上げるなど着実にレベルアップし、2014年にはアメリカンリーグ最多勝のタイトルを獲得。サイ・ヤング賞に輝いた。その後2017年にはオールスターゲームにも選出されるなど序盤から活躍を見せ、最終的に最多勝、最優秀防御率の二冠を達成。自身2度目のサイ・ヤング賞を受賞している。 クルーバーの投球がおかしくなり始めたのは2019年。序盤から振るわない投球が続いていた5月に打球が直撃し右腕を骨折。この後登板することができず、わずか7試合の登板に終わった。その後2019年の12月15日にエマニュエルクラッセらとのトレードでレンジャーズ移籍したが、レンジャーズでもほとんど登板することができずMLB登板はわずか1試合。最終的に10月30日に球団の保持するオプションを破棄されフリーエージェントとなった。 クルーバーはこの後ヤンキース、レイズそしてレンジャーズと渡り歩いた。2022年のレイズでは10勝を上げるなどわずかに輝きを見せたが本来の能力を取り戻すことができなかった。昨季はレッドソックスで15試合9先発をこなすも防御率は7.04と惨憺たる成績に終わり、2024年の契約オプションを持っていたもののこれを破棄。FAとなっていた。 通算成績で見ると116勝77敗と言う成績は名投手ではあるものの、レジェンドと言うほどには少し物足りない成績ではある。だが二度サイ・ヤング賞受賞している投手は歴史上で22名しかいない。この点を考慮すると長期的には目立たなくとも、瞬間最大風速とではまさに歴史に名を残すような投手だった。 クルーバーは自身のInstagramにて、引退しても野球への情熱が揺らいでいないこと違った形で野球に貢献できる機会を探したいと考えている。と語っている。2010年代を代表する好投手が今後どのような形で野球に関わっていくのか注目したい。