都内最強の駅ナカ「イイトルミネ」、飲食中心に28店舗が出店 関係者に公開
ルミネは4月15日、駅ナカ商業施設「イイトルミネ(EATo LUMINE)」を関係者向けに公開した。同施設は改札内にJR東日本が新たに創出した商業エリアで、売り場満席は950㎡。ルミネとして初の本格的な駅ナカ商業スペースで、スイーツや惣菜、スーパーなど28店舗が出店する。グランドオープンは17日。 【画像】都内最強の駅ナカ「イイトルミネ」、飲食中心に28店舗が出店 関係者に公開
出店者の一つで老舗惣菜店の「アール・エフ・ワン(RF1)/神戸コロッケ」は、駅ナカ業態として品川駅「エキュート」に続く店舗。「アール・エフ・ワン」はデパ地下を中心に駅ビルなどにも出店しているが、同社の担当者は「都内でもエキュート品川店の売り上げは突出しているが、こちらの『イイトルミネ』も同等かそれ以上の数字を計画している」という。
北海道発のスイーツ会社ケイシイシイ(kcc)は、「岡田謹製あんバタ屋」「果実とバター canarina」の2業態を出店。同社も駅ナカは東京駅の「グランスタ」に続く出店。担当者は「『グランスタ』は旅行者も多く、量も単価も当社としては圧倒的なボリュームを稼いでおり、屈指の販売量がある。『イイトルミネ』にも非常に期待は高い」という。飲食業態にとって「駅ナカ」はフィットした業態であり、非常に期待度は高そうだ。
スーパーの成城石井とともに、本格的な物販である「ビオップ(BIOP)」は、マッシュグループのオーガニック系コスメセレクト「ビープル(BIOPLE)」の新業態。“オーガニック&ナチュラル コンビニ”を掲げ、13坪の店舗で約600アイテムを販売する。コスメから飲料、フード、雑貨まで幅広いアイテムをセレクトする。担当者は「膨大なトラフィックがある施設なので、店頭のVPはわかりやすさを重視しつつ、丁寧な接客でリピーターを着実に増やしていく」という。今後も売れ行きを見ながら、MDをきめ細かく修正していく考え。
一方で、ルミネらしい遊び心のある店舗の一つが、「没入体験型アートスポット「ザ ベンチ(THE BEBCH)」。成城石井の奥まったスペースにある9坪ほどの同店舗は、東京ガールズコレクションの立ち上げに携わった新田剛史氏の率いるDX支援のスタートアップであるショーケースギグ(SHOWCASE GIG)が運営。アートスポットと銘打ち、様々なデジタル技術を搭載した大型自販機を設置し、購入商品によって様々な映像をプロジェクターから投影したり、香りを噴霧したりできるようになっている。「単に売る/買うだけでない、体験型のスペースを入れた」と草薙恵美子ルミネ常務取締役。