「人命救助のために来た」能登半島地震の被災地で模造刀など窃盗か 自称大阪市の男を逮捕 被災地を狙う窃盗事件の摘発は2件目
能登半島地震で被災した石川県珠洲市の住宅から、模造刀などを盗み出したとして、17日、県警が自称大阪市の37歳の男を緊急逮捕しました。男は「人命救助のために来た」と容疑を否認しているということです。被災地を狙う窃盗事件の摘発はこれで2件目となります。 窃盗の疑いで逮捕されたのは、いずれも自称で大阪市東淀川区東淡路4丁目の建築関係の自営業・竹田亮太容疑者(37)です。 竹田容疑者は17日午前11時ごろ、珠洲市内の70代男性の住宅から模造刀2本と木刀1本およそ1万円相当を盗んだ疑いが持たれています。 警察によりますと、住宅は被災していて、この家に住む男性は珠洲市外に避難していたため無人だったということです。 被災地をパトロールし住民の安否確認をしていた千葉県警の警察官が、近くに住む人から「見慣れない顔の者がいる」との相談をうけ、捜索したところ、竹田容疑者を発見しました。 竹田容疑者は職務質問に対し、住民の了承を得たと話していましたが、男性に連絡したところ、面識がないことがわかったということです。 調べに対し、竹田容疑者は「持ち主に返すため、家の中から持ち出した」と容疑を否認していて、被災地には人命救助のために来たと話しているということです。 警察は余罪や共犯者について調べを進めています。 ■被災地狙う窃盗事件の摘発は2件目…警察がパトロールを強化 被災した住宅での窃盗事件を巡っては、今月5日にも高級ミカンを盗んだとして愛知県の大学生が逮捕されていて、摘発はこれで2件目となりました。 被災地では県外の捜査員で編成した特別機動捜査隊およそ50人と県警が連携して、パトロールなどを強化しています。
北陸放送