知床、沈没現場付近で救助訓練 海保が体制強化
北海道の知床半島沖で22年に発生した観光船沈没事故を受け、第1管区海上保安本部(小樽)は20日、現場海域で紋別海上保安部の大型巡視船と釧路航空基地の機動救難士が連携する訓練を行った。いずれも事故後に救助体制の強化を目的に配備されたもので、同海域で連携訓練は初。 20日午前、上空をホバリングするヘリから機動救難士が巡視船「だいせつ」の甲板に降下。救助対象者につり上げ用のハーネスを装着して、ヘリが引き上げた。 事故では乗客乗員計26人が死亡、行方不明となった。救助に当たったヘリは要請から現場海域への到着まで3時間以上、巡視船も4時間以上かかったことが問題視され、体制が強化された。