【幻のカニ 産地偽装事件】漁船関係者から「タグ」を不正入手 元々ついていた「兵庫県産のカニ」のタグをハサミで切り「間人ガニ」の認定タグに付け替えか
■5隻の漁船のみ漁が可能「幻のカニ」
兵庫県産のカニを高級ブランドの「間人(たいざ)ガニ」と偽って販売した疑いで逮捕された男らが、ブランドを認定するタグを漁業関係者から不正に入手した疑いがあることが分かりました。 漁協は、これまで漁船に任せていたタグの管理体制を見直す方針です。 ■【動画で見る】「間人ガニ」偽装事件 漁船関係者からタグを入手か 10年前から不正を行っていた可能性も 京丹後市の「まるなか水産」代表・中井満容疑者(42)ら2人は、兵庫県産のズワイガニに、高級ブランドの「間人ガニ」を証明するタグをつけて販売した疑いなどが持たれています。 「間人ガニ」は5隻の漁船にのみ漁が認められていて、漁獲量が少なく「幻のカニ」と呼ばれています。
■「間人ガニ」の証「緑色のタグ」は漁船の船長らに配布
中井容疑者らの不正の手口は『タグの付け替え』です。 「間人ガニ」であることを示す緑色の認定タグは、京都府の漁協が、漁船の船長らに配っていたものでした。 【京都府漁業協同組合・濱中貴志組織部長】 「間人ガニにつけるタグの管理という部分に関しては、タグには○○丸という船名まで入っていましたので、これまでこのタグの管理については、船主さんの方にお任せしていたというところで、漁協は最終の在庫の確認を行ったりだとかということはさせて頂いておりましたけれど、日々の管理は、すべて船主さんの方にお任せをしていたということになります」
■漁船関係者から「タグ」を不正入手 元々ついてたタグをハサミで切り「間人ガニ」のタグに付け替えか
しかし、捜査関係者によると、中井容疑者らは、そのタグを漁船の関係者から不正に入手。 水揚げされたカニについていた元々のタグを、中井容疑者がハサミで切り、中井容疑者自身や従業員が「間人ガニ」の認定タグを付けていたとみられます。 【京都府漁業協同組合・濱中貴志組織部長】 「最初はまさかという思いでありましたけれども、やっぱり今回のことで、消費者の皆さんの信頼をなくしてしまったということに関して憤りもありますし、悲しみもあります。今回の偽装ということころに、このタグが使われたという部分になってきますので、これからどうしていくかっていうことは検討していかないといけないですけれど、一度失った信頼、信用をいかにして取り戻していくかっていうところは、これからの取り組みで大事になってくるという風に思っています」 府の漁協は今後、タグの管理体制を見直す方針です。 調べに対し、中井容疑者は「利益をあげたかった」という趣旨の話をしていて、警察は10年ほど前から不正を行っていたとみて調べています。
関西テレビ
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