バイデン大統領、連邦最高裁の抜本改革を提案へ-任期制や倫理規定
バイデン氏の提案は法律の制定により任期制限を導入する内容だが、多くの憲法学者は、任期制限の導入には憲法修正が必要だとの見解を示している。
改革案ではさらに、判事に対する贈答品開示、政治活動の自粛、本人または配偶者の利害が対立する案件について担当から外れることを義務付ける強制力ある行動規定を可決するよう求める。
最高裁は昨年11月に初の行動規範を採択したが、拘束力はなく、案件の担当から退くかどうかは個々の判事が自ら判断する状況が続いている。
現在の議会の状況を踏まえると、バイデン大統領の改革案が可決される可能性は極めて低く、憲法修正は厳しい道が予想される。憲法修正のプロセスにおいて大統領が何らかの公式な役割を果たすことはない。
原題:Biden Calls for Strict New Limits on US Supreme Court Justices(抜粋)
--取材協力:Greg Stohr.
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Akayla Gardner