金融庁、SOMPO HDと損保ジャパンへの立入検査が終了 1月中にも行政処分
鈴木俊一財務相兼金融担当相は23日の閣議後の記者会見で、損害保険ジャパンと親会社のSOMPOホールディングス（HD）に対して行っていた保険業法に基づく立ち入り検査を22日に終了したことを明らかにした。同庁は損保ジャパンに2023年9月から、SOMPOHDには同11月から立ち入り検査していた。今後の行政対応については「2社からの意見聴取を行い、速やかに対応を決めたい」とした。 ビッグモーター（和泉伸二社長、東京都多摩市）による自動車保険の不正請求問題で、同庁は損保ジャパンに問題があり、管理監督ができていなかったとして親会社のSOMPOHDにもそれぞれ行政処分を今月中に出す見通し。また、グループCEOで、SOMPOHDの櫻田謙悟会長の経営責任と去就が焦点になっている。同社は今週中にも会見を開く方針だ。 櫻田CEOについては23日、3月末で退任するとの報道が相次いだ。同社は「決まった事実はない」というコメントを同日出している。
