「勝手橋」撤去へ 管理者不明、いわき内郷4カ所 氾濫防止策で
浜通りに大きな被害をもたらした昨年9月の記録的豪雨について、福島県は21日、被害が集中したいわき市内郷地区の宮川に架かる管理者が分からない橋のうち四つを、河川法に基づく行政代執行で撤去すると発表した。22日から警告の看板を設置し、12月6日に撤去を公告。所有者が現れなかった場合、来年1月から撤去を始める予定。 昨年の豪雨では、橋脚に流木や災害ごみが絡まり浸水被害が広がったことが考えられる。宮川には「勝手橋」と呼ばれる住民が無許可で設置するなどした管理者が分からない橋が10カ所あり、研究者らから河川氾濫の要因として指摘されてきた。こうした橋を撤去することでリスク低減を図る。 対象となった橋は内郷宮町金坂の2カ所と、内郷宮町滝、内郷内町金坂の各1カ所。県が区長への聞き取りを通じて住民の生活に影響が小さいと判断した橋を対象とした。
福島民友新聞