「外二」香り高く、喉越し良し この店この味・板そばの里村山 手打ち塾の板そば
村山市河島乙の「板そばの里村山 手打ち塾」では、同市が認定するそば打ち指導員「そば匠(しょう)」の一人である滝田稔さん(83)の打ちたてのそばを味わえる。メニューは板そば1種類で、量に応じて▽碁点▽最上川▽日本海―と呼び名が変わり、手作りの漬物と季節の天ぷらが付く。 そばは同市産「でわかおり」をそば粉10割、つなぎ2割の「外二」で細打ちにし、香り高く喉越しが良いのが特徴。サクサクの薄衣をまとった天ぷらは、ナスやパプリカ、季節の野菜、果物などを塩で味わう。 この店の真骨頂は、薬味の岩のりにある。磯の香りが加わり、そばの風味も引き立つ。ザクザクとした食感も楽しい。最後に残ったつゆにそば湯と岩のり、わさびを入れ、飲み干すのが至福だ。滝田さんは「鮮度と水分量にこだわって打ったそばで、お客さんに笑顔になってほしい」と話している。 【メモ】1人前の碁点は1100円、1.5人前の最上川は1400円、2人前の日本海は1900円。営業時間は午前11時~午後2時。月・火曜定休。