「次は自分の番」ソフトバンク育成の三浦瑞樹、6回無失点の粘投 「ドライブライン」の指摘で修正「出力が上がった」
◆ウエスタン・リーグ ソフトバンク5―3阪神(31日、タマスタ筑後) ソフトバンクの育成3年目、三浦瑞樹投手(24)が、今季ウエスタン・リーグ初先発し、6イニングで87球を投げ6安打無失点の力投を見せた。毎回走者を背負いながらの投球に「粘り強い自分の投球ができた。打者3人での攻撃が1回しかなかった。野手に助けられたのでそこは反省」と振り返った。 ■古巣対戦で上林が魅せた【動画】 初回、先頭の遠藤のボテボテ当たりが遊撃への内野安打になったが、後続を打ち取った。4回は2安打を許して走者を2人背負いながらスライダーで空振り三振。6回には2四球のピンチを遊ゴロに打ち取った。最速は144キロだった。 ルーキーイヤーの一昨年は2軍で11試合に出場し4勝0敗、防御率2・60。だが昨季は5試合で0勝3敗、防御率6・30と苦戦を強いられた。昨冬に最先端施設「ドライブライン・ベースボール」に球団から派遣され、右足をついた時に胸が後ろに傾くことを指摘されたという。「体を残すイメージを意識してやってきた。上と下の捻転差ができて出力が上がった」と手応えを口にする。 松山2軍監督は「ちょっと欲深いけど、上に行くためには、低めに球を集めてゴロを打たせていくのが彼の投球だと思うので、それが今日はあまりできなかった。ただ、良くない中でゼロに抑えたことはよかった」と評価した。 育成だった仲田慶介と緒方理貢、川村友斗の野手3人が支配下選手になった。「次は自分の番と思って」と刺激を受けた。さらに「今年は3年目。自分では最後だと思いながらやっている。結果を求めてしっかりと自分の投球をしていきたい」と力強く語った。(浜口妙華)
西日本新聞社