アレキサンダー・マックイーンの新作シャツは、目を引くディテールで差をつける──春に使える白シャツの選び方
攻めたデザインが欲しい、シャツ一枚でモードな緊張感をもたせたい、そんなときにこそ手に取ってもらいたいのがアレキサンダー・マックイーンのシャツである。英国的な仕立ての技と目を引くシルエットやディテールに注目だ。 【写真を見る】それぞれのプライスとディテールをチェック!
細部に宿るブランドのDNA
マックイーンの死後、13年以上にわたりブランドを牽引してきたクリエイティブ・ディレクター、サラ・バートンによる最後のコレクションとなる今季。メンズでは、彼女の真骨頂である曲線美、大胆なメリハリのあるシルエット、そしてマックイーン時代のディテールから着想を得たアイテムがランウェイを彩った。シャツもしかりで、丸みのあるショルダーや、アイコニックなハーネスのディテールを採用。ブランドのDNAをしっかりと感じさせるアイテムが出そろった。 ■Dutch Flower Casual Shirt まず目を引くのは左胸のフラワーモチーフの刺繍である。これは17世紀オランダの絵画から着想を得た、明暗のある美しいコントラストが表現されている。シャツの造形美に加えて、手仕事の迫力も感じられる一着となっている。台襟が低めで、カジュアルに着こなせるのもポイント。オンオフ問わず、様々なシーンで活躍してくれる。 ■Ribbed Cuff Shirt シャツとしてはもちろん、羽織りものとしても使える変わり種。ゆったりとしたボディにドロップショルダー、そして袖口はリブで仕上げている。シャツとして着ればスポーティに見せられるし、ブルゾンとして用いればドレッシーなニュアンスを加えることができる。着こなし次第で大きく印象を変えられる一着だ。 ■Harness Shirt 上質なコットンブロードに、正統でドレッシーなシルエット。一見するとドレスシャツの王道だが、右肩にはマックイーンを代表するディテールであるハーネスを、左肩にはガンパッチのような別布をあしらった。襟はタイドアップも決まるように高めにデザインされているので、ジャケットを合わせたフォーマルスタイルにもおすすめだ。 ■アレキサンダー・マックイーン クライアントサービス TEL:0120-992-297
文・オオサワ系、森下隆太 写真・高橋絵里奈 スタイリング・安倍拓志 編集・岩田桂視(GQ)