【解説】今年で100年 近代史の生きた遺産「犀川大橋」の歴史に迫る
「その二つの橋が相次いで100年を迎えたことで、金沢河川国道事務所などが「百寿会」という組織を立ち上げ、価値を発信する動きも出てきました。」 市川 「先日は二つの大橋を歩いて巡るツアーも開かれましたね。」 野口さん 「二つの橋をランドマークとして金沢をたどれば、歴史の奥行きが実感できると思います。2つ目の、目からウロコです。」
『地上にも天の川?人を結ぶ七夕の夜』 「7日は、百寿会が中心となって犀川大橋一帯で記念イベントが開かれ、午後6時から午後9時まで、片町交差点から野町広小路交差点が歩行者天国になります。天の川ならぬ犀川で、川の両岸が一つになって、大橋の百歳を祝うということです。道路沿いには、犀川周辺の小学生が協力して作った行燈が、全部で500個ぐらい展示されるそうです。」
市川 「星空のように華やかに、大橋周辺をドレスアップするんじゃないでしょうか。」 野口さん 「あまり知られていませんが、7日は七夕の「天の川」のイメージがあること、7月が河川愛護月間であること、そして季節的に水に親しみやすいことから、国土交通省が「川の日」に定めています。」
市川 「川や橋の大切さを考えるには良い日だと思います。」 野口さん 「能登半島地震では、交通網の寸断などで人と人がつながろうにもつながれないつらさを実感しました。橋が1本あることで、人やモノがつながり、文化も生まれる。百歳を迎える犀川大橋を通して、そんな橋の役割を、あらためて考えてみたいですね。」 市川 「ありがとうございました。野口さんの目からウロコでした。」