マカオ、2024年3Q工業輸出状況調査結果公表…向こう6ヶ月見通しは軽微な楽観に転じる
マカオ政府経済・科技発展局は12月13日、今年第3四半期(2024年7~9月期)の工業輸出状況調査結果を公表。 今年第3四半期の主な輸出品は電子製品・電器、衣料品、薬品、衣料品、たばこ・食品(土産類)で、輸出の見通しが比較的良好な市場はアジア・太平洋地区だった。 調査回答メーカーの今年第3四半期における手元の受注は平均2.3ヶ月分で、前の四半期から0.7ヶ月分減少。内訳は薬品と衣料品製造業がいずれも3.5ヶ月でトップ。電子業・電器、その他非紡績品はそれぞれ2.5ヶ月、0.5ヶ月。 輸出先について、市場四半期別受注状況総合指数による輸出の見通しが比較的良好な市場はアジア・太平洋地区で、指数変動は22.2%(中国本土・香港・日本を含まないデータ)。一方、EUと米国はそれぞれ-25.1%、-23.6%とふるわなかった。 向こう6ヶ月の輸出の見通しについてはデータで従来の慎重から軽微な楽観へ転じる様子がうかがえた。ポジティブと回答したメーカーの割合が前の四半期から34.0ポイント上昇の48.0%で、このうち軽微な上昇が46.8%、顕著な上昇が1.2%。ネガティブとした割合は11.9ポイント下落の27.2%で、このうち軽微な下落が17.9%、顕著な下落が9.3%。このほか、顕著な変動なしが22.1ポイント下落の24.8%。 就業状況については、調査回答メーカー提供資料による就業人数は前の四半期から2.2%、前年同時期から7.5%のそれぞれ増。全体の62.4%が人員不足の状況にあるとし、前の四半期の49.5%、前年同時期の60.2%との比較で上昇した。衣料品製造と電子業・電器における人材需要が顕著で、需要があると回答した割合は同業全体のそれぞれ81.2%、80.3%を占めた。 輸出活動における課題として、調査回答メーカーの52.8%が外地市場との価格競争の激化、43.4%が受注不足を挙げた。向こう3ヶ月の展望については、31.5%が外地市場との価格競争の激化、22.0%が受注不足とした。