「生きて罪を償ってほしい…」奥田交番襲撃事件から6年で遺族 再び訪れた事件現場で語る 富山
最高裁の判断を受け中村さんは。 中村さん:「最初の裁判の時と違って年数も経ってるんでこの数年の間に何か変わった心境とかあるかどうか現在どう思っているのかとかそういうのが聞けたらいいなと思います」 ■再び刑務所へ…中村さんの思い 上告棄却から6日後。中村さんは金沢刑務所に収容されている島津被告の面会に訪れました。 島津被告はこれまで法廷で何も語っていませんが、過去に1度だけ中村さんの面会に応じ、事件について話したことがあります。 事件から1年半後、富山刑務所でのことです。 中村さん:「どうしてこんなことをしたの?」 島津被告:「警察官と戦ってみたかった」 中村さん:「何で警察官を?」 島津被告:「拳銃を奪いたかった」 中村さん:「拳銃を奪ってどうするつもりだったの?」 島津被告:「同じことを繰り返して、いくところまでいくつもりだった」「僕の唯一のミスは警備員のご主人を警察官と見間違えて撃ってしまったこと」「奥さんには申し訳ないけども悪いことをしたとは思えない。こんな僕でごめんなさいね」 この面会をきっかけに中村さんの気持ちに変化が生まれました。 中村さん:「例えば彼がもし極刑の判決を受けたとして、もし刑が執行されてこの世からいなくなったら、それでじゃあ彼の罪が消えたかっていうと本来そうじゃないんですよね。彼にも生きてる間中、この事件を引きずってもらっていけばこの事件と向き合っていけば、いつか彼も謝罪する気持ちが出てくるんだろうかと思ったりもするんですよね」 事件後は死刑を望んでいた中村さんですがこの面会以降、生きて罪を償ってほしい思うようになりました。 今回ふたたび島津被告と面会し、心境に変化があったかを知りたかった中村さんでしたが。 中村さん:「本人が今出れないんでと言ってるということで」「裁判始まったら面会もできなくなるのでその前に機会があればと思って来たんですけどちょっと残念でしたけど。「会えずに裁判を迎えたとしても私の気持ち、思いは変わることはないので」
■再び事件現場へ…6年前に思いはせる 事件をめぐる刑事裁判と、中村さんが県警の初動対応を明らかにしようと起こした民事裁判は今年度、法廷での審理に入る見込みです。 事件から6年を迎えたこの日。中村さんは発生時刻に合わせ夫が命を落とした場所を訪れました。 事件以降、なかなか足を運ぶことが出来ずここに来るのは4年ぶり2回目です。 中村さん:「6年前と同じでこの天気と言い暑さといい6年前もこんな感じだったかなと思うと苦しいですけど。やっと来れてよかったです」
チューリップテレビ