「盛岡は奇跡のコーヒー天国」 NYタイムズに推薦した44歳米国人ライターが語ったコト
米紙ニューヨーク・タイムズの「2023年に行くべき52カ所」に盛岡市を推薦した米国人ライターのクレイグ・モドさん(44)=神奈川県鎌倉市=のトークイベントが、同市であった。個性的な喫茶店が多い盛岡の魅力や、ライフワークにしている街歩きの醍醐味(だいごみ)などについて語った。 【写真】盛岡の街の魅力について語るクレイグさん(右) クレイグさんは、盛岡の街並みに心を奪われた21年の初訪問時を回顧。純喫茶が多い盛岡を「奇跡のコーヒー天国」と称し、「味わいが違うが、どの店もおいしい。盛岡に慣れると、他の地方に行ったときが大変」と会場の笑いを誘った。 コーヒーを楽しむ雰囲気を壊さないよう、各店が苦心していると指摘。「店によっては、パソコンで作業できない空気がある。その厳しさが、むしろチャームポイントになっている」と論評した。 参加者から街歩きの心構えを問われると「車や電車を使わず、スマートフォンに触れないこと」と回答。1日に40キロ歩く日もあるといい「ニュースもSNS(交流サイト)も見ず、あえてつまらない時間を育てる。修行のようだが、その日のメモを見返すと、人生が充実していたと分かる」と熱弁した。 クレイグさんの新刊「KISSA BY KISSA」(日本語版)を出版した市内の書店ブックナードが、23日に記念イベントとして開催。約100人が参加した。
河北新報