「ゴミ屑と花」マシンガンズ滝沢・藤井道人ら称賛、併映「ユウジッ!!」の主演は武田祐一
大黒友也が監督を務めた30分の短編映画「ゴミ屑と花」から新ビジュアルと著名人の推薦コメントが到着。ごみ清掃員としても働くお笑い芸人の滝沢秀一（マシンガンズ）や映画監督の三島有紀子、藤井道人が寄稿した。併映の短編「ユウジッ!!」のポスタービジュアルと場面写真も解禁された。 【動画】大黒友也による短編映画「ゴミ屑と花」の予告編はこちら 「ゴミ屑と花」は、ごみ収集作業員の仕事を通して描かれる再生の物語。精神的な理由により自衛隊のパイロットを辞め、家族を養うために転職した浩一は、指導員の花とともに深夜のごみ収集を担当する。批判や感謝などさまざまな人のまなざしを受けながら、周囲を汚さず通行者に配慮しながらひたむきに働く花の生き方に、いつしか浩一はある種の美しさを感じ始めるのだった。浩一役の植木祥平、花役の花柳のぞみがダブル主演を務めるほか、岩本淳、木村知貴、ステファニー・アリアン、中野剛、岩立紫竜もキャストに名を連ねた。 滝沢は「この作品はどのように世の中を見たら清冽に映るかを示してくれる。社会を反映させるごみを通して世界の様々なことを理解する登場人物の成長を、30分で僕らは吸収できる」とコメント。また中田秀夫、黒沢清、三池崇史らの現場に助監督として参加してきた大黒に対し、藤井は「名だたる監督の手腕はこのように継承され、いつか、花になるのかと思うと羨ましさを隠さずにはいられなかった」、三島は「大黒さんは、一緒に映画を何度も作ってくれた人だが、誰も見ていないところでもそっと動き、演出家として的確な力強さと品がある」と語った。 大黒による最新短編映画「ユウジッ!!」では、元ボクサーの役者・ユウジが、過去に敗れたボクサー・大谷とYouTube企画で対戦するさまが描かれる。「お母さんが一緒」「ペナルティループ」の武田祐一がユウジ、現役プロボクサーの小林柾貴が初演技で大谷に扮した。リングに立つユウジを捉えたビジュアルには、「もう一度、自分に懸けたい」というコピーが添えられた。 「ゴミ屑と花」は、第17回田辺・弁慶映画祭の受賞作品などを上映する特集「田辺・弁慶映画祭セレクション2024」にて9月1日から5日に東京・テアトル新宿、9月21日に大阪・テアトル梅田で上映される。 ■ 赤堀雅秋（演出家 / 劇作家 / 俳優 / 映画監督）コメント まなざしが優しい。 まだ人間に絶望してない若さがうらやましい。 ■ 井土紀州（映画監督 / 脚本家）コメント 夜の街を走るゴミ収集車、黙々と働く作業員たち。 大黒友也は、新人とは思えない的確な演出でその様子を描いていく。 そして、愚直なくらい真っすぐに人間を見つめる。 ■ 犬童一心（映画監督）コメント 鋼鉄の塊が魅力的に現れて、そこにいる人間の人間故の弱さと温もりが露になる。そんな、トラック、戦車、ロボット映画数々の名作に臨む「ゴミ屑と花」。鋼鉄好きにはたまらない。 ■ 佐渡島庸平（編集者）コメント 大黒さんは、僕のところに持ち込みをしてくれているクリエイターだ。 短編映画を完成させた。 いいクリエイターは、世間の人が見落としてる感情について描く。 現代のインビジブルマンとして、ゴミの収集をする人々を描いた。 すごく素敵な短編に仕上がっていて、彼は次、僕にどんな作品を持ち込んでくるのだろうかと、打ち合わせするのが楽しみになった。 ■ マシンガンズ・滝沢秀一（お笑い芸人 / ごみ清掃員）コメント 僕はごみ回収中に作品に出てくる“花”を見たことがある。“花”は見ようと思わなかったら見ることが出来ない。 この作品はどのように世の中を見たら清冽に映るかを示してくれる。 社会を反映させるごみを通して世界の様々なことを理解する登場人物の成長を、30分で僕らは吸収できる。 ■ 幡野広志（写真家）コメント 相手がどんな人かわからないから攻撃してしまう。 すれ違う全ての人に歩んできた人生がある。 捨てられるゴミですらきっかけにして、人と人は繋がることができる。 ■ 藤井道人（映画監督）コメント 「ゴミ屑と花」を見て、大黒監督が様々な監督の助監督として映画に参加し続けた真摯な眼差しと映画愛を垣間見た気がした。名だたる監督の手腕はこのように継承され、いつか、花になるのかと思うと羨ましさを隠さずにはいられなかった。 大黒監督の、長編作品をいちファンとして心から楽しみにしています。 ■ 松崎健夫（映画評論家）コメント 指導員の橋本は、ゴミ袋を車両の投入口に放り投げ、無駄口を叩くことなくゴミを回収してゆく。その毅然とした所作は、まるでハードボイルド作品に登場するキャラクターのようなのである。そして、研修中の新人と相互理解を形成するプロセスは、ロードムービーのようでもある。夜の街を征くゴミ収集車と市井の人々の姿。明けない夜はないとする。その、たった一夜を描くだけで、これほどまで鮮やかに社会や人間を描くことができるとは。 ■ 三島有紀子（映画監督）コメント 自分という人間はゴミなのか。そう思う瞬間が自分にもある。 これは、暗闇の真夜中に人知れず誰かのために生きている人たちの映画だ。 大黒さんは、一緒に映画を何度も作ってくれた人だが、誰も見ていないところでもそっと動き、演出家として的確な力強さと品がある。 ゴミが花になり、ゴミから花は生まれる。 是非長編も観てみたいです。 (c)OHGURO FILM
