【大学野球】法大が明大に敗北し4位確定 接戦を落とした吉安遼哉主将「小さな差に見えて大きな差」
◆東京六大学春季リーグ戦第7週第3日▽明大4―2法大(27日・神宮) 法大が明大に敗れ、勝ち点を落とし、4位が確定した。2対2の同点で迎えた8回裏、この回から登板した左腕・吉鶴翔瑛投手(4年=木更津総合)が2ランを浴び、敗戦。6勝7敗、勝ち点2の4位で今季を終えた。主将の吉安遼哉捕手(4年=大阪桐蔭)は「両チーム総力戦で、この接戦を勝ちきれなかったのは小さな差に見えて大きな差」と現実を受け入れた。 勝ち点を懸け、第3戦の先発を任されたのは今季初登板の2年生左腕・古川翼投手(仙台育英)。2回をゼロに抑え、継投リレーに入った。打線は2回に内海壮太左翼手(4年=御殿場西)、4回に姫木陸斗右翼手(4年=日大藤沢)がソロ本塁打を放ち2点をリードするが、4回裏にリリーフエースの左腕・安達壮汰投手(4年・桐光学園)が2点二塁打を浴び同点に。そして迎えた8回、前日(26日)に先発し勝ち投手になっていた吉鶴が決勝2ランを献上した。今秋ドラフト1位候補のエース・篠木健太郎投手(4年=木更津総合)の出番はなかった。 吉安はリーグ戦の反省点について問われると「挙げだしたらきりがない」と前置きしつつ、「やっぱり神宮と練習の場を同じ気持ちでやらないといけない。その差が出てしまった」と振り返った。大島公一監督(56)も「本気さ真剣さ丁寧さ、そういうところなのかな。いつもできるプレーがここに来るとなかなかできないことがある。大事なときにそれが出てしまって、勝敗を分けることが少なくない」と見えない差を指摘した。 この日、自身も4打数ノーヒットに終わった吉安は、「バッティングも守備もすべて、この経験を無駄にせずに秋につなげたい」と前を見据えた。戦力は確かな法大。悔しさをバネに夏を越え、秋は優勝争いに食い込む。(臼井 恭香)
報知新聞社