北九州の中3殺傷、平原容疑者は離婚後に「奇行」目立つように…証拠隠滅なく「衝動的な面も」
事件時の服装は黄色いサンダル履きの軽装で、事件後も同じ服装で買い物をして帰宅。衣服は自宅に残し、車内のナイフには血痕が付着したままだった。証拠を隠滅するような行動は確認されておらず、ある捜査関係者は「入念に計画された行動ではなく、衝動的な面もあるだろう」とみる。
早稲田大の石田光規教授(社会学)は、孤立を深めていた様子に着目。2019年の京都アニメーション放火殺人事件などを挙げ、「過去の重大事件では、離婚や失職などのつまずきで社会との接点を失って孤立し、『誰も理解してくれない』と世の中に対して募らせた不満が何かをきっかけに爆発するケースが目立つ。今回の事件の動機解明が待たれる」と指摘する。