グリフィン「調子良く投げられた」7回無失点 ブルージェイズ時代に駆使した魔球で9K「いろいろな球種で粘れた」
◆JERA セ・リーグ 巨人0―3ヤクルト(22日・東京ドーム) ピンチを脱すると、グリフィンはグラブを叩き左拳を握った。7回2死二塁。代打・青木をスライダーで中飛に封じた。7回4安打無失点、9奪三振。「調子良く投げられた。なかなか3者凡退がなかったけど、走者を出してもいろいろな球種を交ぜながら粘ることができた」。3勝目こそお預けとなったが、先発としての役割を全うし8日・オリックス戦から16回2/3を連続無失点とした。 【動画】グリフィン7回無失点の力投! 序盤は毎回得点圏に走者を背負いながら粘りの投球。3回2死一、三塁ではサンタナを最速150キロで追い込むと内角直球で見逃し三振に仕留めた。内海投手コーチには日頃から「どんな場面でも投げ急がず自分のペースで投げられるように」と言われており「(走者を)出した後も言い聞かせて意識した」と無失点につなげた。 変化球ではフォークなどに加え、ブルージェイズ時代に駆使し前回15日・日本ハム戦から“解禁”したスライダーも生きた。「(前回登板前まで)カーブが思ったように投げられず、空振りも取れていなかった。変化をつける意味でのカーブがあまり良くない中で、スライダーをまた投げようと」。次回以降も左腕を支える球になりそうだ。 今後の快投を予感させる来日最多タイの115球。阿部監督は「よく頑張りましたよね。110球超えて、ナイスピッチングでしたね」とねぎらい、助っ人は「このように投げられているのも、いろいろな方の支えがあってのこと。次回もいい投球ができるように頑張りたい」と力強く話した。スマートに、淡々と仕事を果たし続ける。(田中 哲)
報知新聞社