台湾与党 国会占拠の学生に対し強制退去を示唆
台湾の学生が立法院(国会に相当)を占拠してから、4月3日で17日目となり、与党・国民党は強い態度を見せ始めている。国民党の秘書長(幹事長)・曾永權氏は記者会見で声明文を発表し、7点の主張を打ち出した。
この声明文では国会占拠の学生らを批判し、警察による行政院での学生らの強制排除について「決して国家暴力ではない」と強調。さらに、学生らが一日も早く立法院から退去するよう、立法院長の王金平氏に対して「事態解決に乗り出すべきだ」と、強く要求した。 国民党が出した7点の声明は以下の通り。 1.民主法治社会において、議会を占拠することは許し難い 2.警察が法律に基づいて社会の安定を維持するために行った行為(学生らの強制排除)について肯定する 3.法案を決定する手続きは公平でなければならないが、与党か野党かにかかわらず全ての人間がその公平性を守るべきだ 4.学生らが議会を占拠したことについて批判する。これは民主法治社会を踏みにじったも同然だ 5.メディアは、もっと公平な報道を心がけてほしい 6.野党・民進党は学生らの暴力を容認することをやめ、また「両岸サービス業貿易協議」の審査に対する妨害もすぐにやめてほしい 7.学生たちは今すぐ議会から退去し、議会運営を早急に再開させるべきだ この声明文に対して、学生らの立法院占拠を事実上“容認”している立法院長の王金平氏がどう答えるのか、台湾中から注目が集まっている。 (文責:TomoNews/台湾)