初の女子対抗戦に臨む宮﨑小雪「自分が乗り込んで勝てば菅原選手は言い訳はできない。K-1で勝つことに意味がある」【RISE×K-1】
3・20「K-1 WORLD MAX」に乗り込み菅原美優と王者対決
RISEとK-1の10対10の対抗戦が「RISE ELDORADO 2024」(3月17日、東京・東京体育館)と「K-1 WORLD MAX」(3月20日、東京・国立代々木競技場第一体育館)の2大会に渡って行われる。 RISE QUEENアトム級王者の宮﨑小雪(TRY HARD GYM)が「K-1 WORLD MAX」に乗り込んでK-1 WORLD GP女子アトム級王者の菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)と対戦。女子では初の対抗戦に臨む宮﨑に話を聞いた。 ◆ ◆ ◆ 宮﨑は2021年3月に紅絹を破り、王座を獲得。その後も伊藤紗弥、百花、小林愛理奈、MISAKIといった国内の強豪を撃破。ここ3戦は海外の強豪相手に3勝(2KO)と盤石の強さを見せ、2021年からの連勝を「11」に伸ばしている。対する菅原は昨年3月にパヤーフォン・アユタヤファイトジムを破り、王座を獲得。以降、海外の強豪を相手に判定ながら3連勝を収め、現在5連勝(1KO)中。女子初の対抗戦にふさわしいカードとなった。 まずはカード発表会見(2月2日)に顔を合わせた時の印象を聞かせてください。 「率直に言うと、顔が小さくて、細長いなという印象を持ちました」 今までそういうタイプの選手と戦ったことは? 「長身の選手は結構あるんですが、今回のように9センチの身長差がある選手と戦うことはあまりないですね」 会見ではかかとの高い靴を履いていました。これはフェイストゥフェイスの時に相手に身長差を見せないための戦略でした? 「そこは意識していませんでした(笑)。ファッションの一つでヒールを履いていました(笑)」 女子初の対抗戦ということについての思いは? 「自分で“やりたい”と言って、実現できたカードなので、本当にすごくうれしいという気持ちが一番大きいです。RISE対K-1で女子の対抗戦が一度も行われていなかったので、その第1試合として私が先陣を切れるのはうれしいです」 現在、破竹の11連勝中。自分が勝つパターンは見えていると思うが、自分が負けるパターンを想像することはある? 「ないですね。自分より小さい相手でも大きい相手でも勝ってきたし、パンチャーにも蹴りが得意な相手、ポイントアウトする相手にも勝ってきたので、今は自分が負ける姿は想像できないなという感じです」 苦戦するパターンは? 「苦戦するパターン…。強いて言うなら組まれちゃうというか、首相撲みたいな展開とか、お互いの気持ちがぶつかり合ってぐちゃっとなったときに苦戦するのかなって思っています」 K-1ルールでは組みがないので、今回はそういうパターンはあまり考えなくてよさそうですね。 「やりやすいと思います。前回(12月のモンクットペット・カオラックムエタイ戦)はムエタイの選手で組まれちゃったりしたんですが、今回は組みがないので、その分、自分の距離を保ちながら冷静に戦えれば、そんなに苦戦はしないと思います」 今回はK-1に乗り込む形になりました。どちらのリングでやるかというのは戦う中で大きな要因になると思うのですが、K-1ルールで戦うことについてはどういう考えを? 「K-1でやりたかったんです。自分から名前を出したのでK-1に行くのが筋だと思うし、向こうのルールで勝つことに意味があると思うので。RISEに来てもらって勝ったとしても、菅原選手のファンの方とかには“RISEルールだったから”とか言われると思うので、自分が乗り込んで勝つことで言い訳はできない状況になる。そこで勝つことに意味があると考えているので、K-1でやりたいと思っていました」 カード発表会見では判定基準について「際どくなった時に向こうが有利になるのでは?」と発言しました。これはいわゆるホームタウンディシジョンという意味なのか、K-1ルールに慣れている菅原選手のほうが際でうまくポイントを取るんじゃないかというどちらの意味でしょうか? 「ジャッジの方たちに対し心配要素があるというか…。そこは人間なので、K-1でずっとジャッジをしている方たちは“どっちかな?”という本当のぎりぎりになったときに“菅原選手を勝たせたくなるんじゃないかな?”といったことをちょっとだけ思っちゃったリするので。そうならないように圧倒するのが一番なんですが、今回はそういうぎりぎりになるケースもあると思って乗り込んだほうがいいなと思っているんです。ここは人生がかかっているんで、しっかりやってほしいです」