「知らなかった」はもう通用しない?! 4月より違法電動自転車&電動キックボードの取り締まり強化か
昨年7月1日に施行された『特定小型原動機付自転車』は半年で7000件超の検挙
警察庁が今年1月23日に発表したところによれば、昨年7月1日の改正道交法の施行により「16歳以上であれば運転免許なしで運転できる」ことになった電動キックボードで、交通違反の検挙が施行からの半年間で計7130件になった。12月には7月の約5倍の1879件となり、警察庁は利用者増加と取り締まり強化で検挙数が増えたと見ている。 この改正道交法では、最高速度20km/h以下などの要件を満たす車体を「特定小型原動機付自転車」に区分し、上記のように16歳以上ならば運転免許不要、車道左側や自転車レーンを走ることができ、最高速度を6km/h以下に制限するモードに切り替えれば歩道も走行できる。ヘルメット着用は努力義務だ。 こうした特定原付に属する電動キックボードはレンタルを中心に利用者が増加し、都内では信号無視や6km/hを超えての歩道走行を見かけることも日常になってしまった。 都内を中心に普及していることから、交通違反の検挙は警視庁によるものが9割超を占めているのも特徴だ。特定原付による違反の種類は通行区分違反、信号無視が多く、中には酒気帯び運転も。人身事故は85件あり、うち単独事故が34件。けが人は86人で、重傷者は5人いた。 このたびの道交法改正案では、電動キックボードについて言及はされていないが、同じく交通違反が急増していることから、いわゆるモペッドと合わせて2024年4月より取り締まり強化(厳格化)が行われる模様だ。交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実戦を普及させる「春の交通安全運動」は2024年4月6日(土)から4月15日(月)の10日間だが、これに歩調を合わせての取り締まり強化となる。 都内で電動キックボードを輸入・販売する業者によれば、「電動キックボードやモペッドを輸入している中には“知らなかった”という体でグレーなものを売っている業者もいます。そういったところに取り締まり強化という情報が流れてきていますので、グレーなものを扱っている業者は一斉に手を引くのでは」という。 ※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。