巳巳巳巳巳・・・なぜ1245字 小笠原さん、来年の干支で細字画
五戸町倉石又重の農業小笠原義高(号・渓雲)さんが、来年の干支(えと)である「巳(み)」の字を1245字書き並べ、大きな巳の字となる細字画を完成させた。小笠原さんは「大変なこともあった一年だったが、ヘビが脱皮するように素晴らしい年に生まれ変わってほしい」と語り、新年がより良い年になることを願っている。 細字画は小さな文字を書き連ね、大きな字や絵に仕立てた作品。小笠原さんの創作歴は40年以上になる。 干支に関する作品は16年の「申(さる)」から描き始め、今回で10作目。今年は10月から作業を開始し、一日40~50字のペースで筆を進めた。画数が少なく、書きやすかったこともあり、例年よりやや短い1カ月弱で完成したという。 大きな巳の字を構成する1245字には、「いつも(1)」「にっこり(2)」「幸せ(4)」「いつまでも(5)」という語呂合わせと掛け合わせた。 小笠原さんにとって、今年は孫が農業を継いでくれることになり、一緒に働いて「楽しい一年だった」と振り返る。細字画の制作に合わせ、皮に「巳」の字を浮かび上がらせたリンゴも作った。 干支をテーマにした作品も、残りは「午(うま)」と「未(ひつじ)」を残すのみとなった。小笠原さんは「来年も一日一日大事に過ごし、細字画に気持ち良く取り組みたい」と意欲を見せていた。
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