ミニバンを買った子育てファミリーが陥る「車出し当番」の罠! クルマ自体は有能でも、現代人はつらいよ
子育て世代の買い替え
子育て家庭にとって、自動車の存在はかなり大きい。休日のお出掛けに、買い物に、病気の子どもを病院に連れて行くのに、自動車は大活躍だ。そして、子育て世代の特徴のひとつとして、ライフスタイルの変化による買い替えを検討するケースが多いことが挙げられる。 【画像】えっ…! これが60年前の「海老名サービスエリア」です(計16枚) 内閣府「令和5年3月 消費動向調査」によると、乗用車(新車)の買い替えにかかる平均年数は 「9.1年」 となっている。この8~9年の間に子どもが増えたり、公共交通機関が充実しておらず日常生活に車が欠かせない地域に転勤などで引っ越したりすると、車の買い替えだけでなく、場合によってはセカンドカーの購入も必要になる。 買い替えは他の世代よりも現実的な問題であり、大きな買い物であるがゆえに慎重に検討される。筆者(中山まち子、子育てジャーナリスト)も子育て中だが、子どもが増えたのを機に買い替えた。周りでも、子どもの成長に合わせて買い替える家庭は少なくない。 今回は、子育て家庭が自動車を買い替える際に、どのようなポイントが重要なのかを考えてみたい。
車選びの第1歩は「使用頻度」
自動車を持っていても毎日使う家庭もあれば、週に数回しか乗らない家庭もある。通勤手段が異なれば、自動車との付き合い方も異なる。そのため、まずは日常の使用頻度を振り返ることが重要である。 以下は購入の際に考慮すべきポイントを列挙したものだが、優先順位は使用方法によって異なる。 ・燃費 ・価格 ・乗り心地 ・収容量 ・乗車人数 ・種類(ガソリン車、ハイブリッド車、電気自動車) ・状態(新車、中古車) 例えば、通勤に自動車を使うのであれば、当然燃費を重視する。会社の通勤手当が変わらないのにガソリン代が高騰しているのであれば、ハイブリッド車や電気自動車に買い替えるのが現実的な選択肢だろう。 逆に、公共交通機関や会社の通勤バスを利用して通勤するのであれば、基本的には休日の利用がメインとなる。 もちろん、転職などによって使用状況は変わってくるが、 「自分やパートナーがどれくらい乗るか」 を基準に優先順位を考え、それを基準にメーカーや車種を絞り込んでいくのがオーソドックスな考え方だ。