【学法石川―磐城】5回から2番手で登板し、無失点に抑えた学法石川の小宅＝白河グリーンスタジアム

　◇春季東北地区高校野球福島県大会・最終日　3位決定戦（26日・白河グリーンスタジアム） 　学法石川　5―3　磐城 　5回から2番手で登板した学法石川の小宅善叶（よしと）（3年）は、無失点投球で相手に流れを渡さなかった。「先頭打者を出しても粘り強く投げることを意識した」と投球を振り返った。 　準決勝ではピンチの場面で登板したが、1回を持たずに降板。その反省を生かし「投球のリリース時の指の押し込みを重視した」というこの試合は、切れのある直球とカットボールがさえ、相手打線に的を絞らせなかった。6回無死二塁など大きなピンチもあったが、持ち前の制球力と仲間の堅守に助けられ、得点を許さなかった。 　3位決定戦には勝利したものの、不完全燃焼で終わる大会となった。「課題はあるがチーム全体で克服し夏に向けて強くなりたい」とさらなる成長を誓った。