故宮博物院北院 施設の拡張工事進む 展示環境の機能向上へ/台湾
(台北中央社)台北市の国立故宮博物院北部院区(北院)で施設の新築や改修工事が進んでいる。一部は2024年中に完成する予定で、収蔵・展示環境の機能向上が見込まれている。 工事は18年から進められている「新故宮計画」の一環として実施している。蕭宗煌院長は28日、メディアとの懇談会で、修復場所が手狭になっている問題を改善できると説明。計画には器物や織物、書画、古い書籍などの修復場所が含まれているとし、全面的な設備の更新と空間の調整を行うと語った。 黄永泰副院長は、行政ビルと図書館の新築と図書文献ビルの改修を行っており、完成後は事務・管理部門を行政ビルに移転させることで、収蔵・展示環境の機能をより高めると説明。最終的には本館の改修を行い、27年に完成する予定だとした。 また今後は台北メトロ(MRT)環状線の駅が設置される予定で、駅のコンコースと故宮のバリアフリー空間をつなげる方針を示した。 (王宝児/編集:齊藤啓介)