液状化被害の新潟市 復旧へ前進する中“変わらぬ不安”も…「道筋早く示して」 能登半島地震から半年
元日に発生した能登半島地震から7月1日で半年です。被災地では住宅の修復工事などが進んでいる一方、また地震が来れば再び液状化するという不安を抱えたまま、時間が過ぎています。 元日に発生した能登半島地震。 新潟県内では2万棟以上の住宅に被害が出たほか、50人が重軽傷を負いました。このうち、新潟市では約1万5000棟の住宅被害が確認されています。 被害の大きかった西区善久地区では7月1日… 【住民】 「申請や修理で早かった気もするが、一日一日は長かった気もする」 西区ときめき地区でもこの日、住宅の修繕工事が進んでいました。 大規模半壊の被害を受けた青海宏さん。6月から自宅の床を平らにする工事が始まり、現在、最終段階に入っています。 【青海宏さん】 「(工事によって20cm近く)土台が上がっている。平らになって普通の生活に戻った」 工事には400万円以上かかっていますが、行政の支援金などで賄えるとみています。 【青海宏さん】 「帳尻的には(工事費用が)足が出ることはないと思っているので(支援は)ありがたい」 江南区天野地区も液状化被害を受けました。自治会長の増田進さんです。 【天野中前川原自治会 増田進 会長】 「正直疲れた。ただ、色んな意味で動き始めているのかなというふうには感じる」 動き始めたと感じる一つが地域を流れる排水路の復旧です。 【工事業者】 「隆起しているから水が流れずあふれて、大雨になると冠水していた」 排水路の工事をいち早く着手するよう区役所に要請してきた増田さん。工事はおおむね完了しましたが、地域が安心を得るまでに課題は次々とやってきます。 【天野中前川原自治会 増田進 会長】 「道路は(今後)やっていただける。排水路もなんとか流れるように、(それらは)あくまでも対処療法」 増田さんは今後、大きな地震が来たときに液状化が繰り返されることのないよう、国の支援策を活用した抜本的な対策の必要性を地域住民に呼びかけています。 【天野中前川原自治会 増田進 会長】 「果たして、この地区が液状化の対策エリアに入るのかもハッキリ分からないので、そういう方面でも非常に不安に思っている部分もある。道筋を早く示していただきたい」
NST新潟総合テレビ