式典に『じじい部隊』も…原発事故で一時全町避難 大熊町が町制施行70周年 福島
11月1日、福島県大熊町は町制施行から70年となりました。記念式典が7日に開かれ、町の復興を支えてきた「あの部隊」のメンバーも70周年を祝いました。 【写真を見る】式典に『じじい部隊』も…原発事故で一時全町避難 大熊町が町制施行70周年 福島 大熊町は1954年、旧大野村と熊町村が合併して誕生し、11月1日で町制が施行されて70年となりました。原発事故ではすべての住民が避難しましたが、2019年に一部で避難指示が解除され、現在はおよそ1300人が暮らしています。 7日、70周年を記念する式典が開かれ、吉田淳町長が復興への決意を新たにしました。 大熊町・吉田淳町長「これからは1年1年が正念場の年であるとの覚悟を胸に刻み、一日たりとも無駄にすることなく年月を積み重ねてまいります」 また、式典には、震災後、復興支援を続けてきた鈴木久友さんも駆けつけました。町の元総務課長の鈴木さん。通称「じじい部隊」の一員として、震災後いち早く町に入り、パトロールや草刈りなど一時帰宅する住民の支援を続けてきました。 町の元総務課長・鈴木久友さん「ようやくこの日を迎えたということで、大変うれしく思っています。大野駅前のほうに新しい拠点が今できつつあるので、そこで80周年を迎えられればなおうれしいです」 いまだ、町のおよそ半分が帰還困難区域の大熊町ですが、大野駅の西側では、新たな施設の整備が進むなど、復興に向けた町づくりも進みつつあります。
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