異例の2時間超 トランプ氏・マスク氏対談の狙い【WBS】
トランプ前大統領は12日、大統領選挙で支持を表明している実業家のイーロン・マスク氏と旧ツイッター=Xで2時間以上対談しました。対談の狙いはどこにあるのでしょうか。 【動画】トランプ氏とマスク氏が対談 EV政策などについて議論 「トランプ氏とイーロン・マスク氏の対談ですが、イーロン・マスク氏はサイバー攻撃によってシステム障害が起きていると明かしました」(鵜飼祥記者) およそ40分ほど遅れて開始された両者の対談。音声のみですが、一時100万人以上が聞きました。話題は先月起きたトランプ氏銃撃事件に。 「事件でのあなたの行動に感銘を受けた。それがあなたを大統領に推す大きな理由だ(マスク氏) これに対しトランプ氏は「ありがとう。私はただ立ち上がりたかった。10月にまた(銃撃された)バトラーに戻る」と話しました。 また対談では移民問題にも触れました。 「2000万人以上の不法移民が流入した。多くは刑務所や精神病院から来たテロリストだ」(トランプ氏) 「大半の不法移民は善良な人だと思うが、審査しないと分からない」(マスク氏) その後、両者の批判の矛先はバイデン大統領やカマラ・ハリス副大統領に向かいました。 「ハリスは国境問題を担当していて、過去最悪の状態だ」(トランプ氏) 「確かに国境は機能していない」(マスク氏) 「バイデンは史上最悪の大統領だ。彼が大統領でなければイスラエルの攻撃も、ロシアのウクライナ侵攻も、インフレも起きなかっただろう」(トランプ氏) 「アメリカの大統領がタフでなければ中国やロシア、北朝鮮は好き放題やる。世界を危険に晒すだろう。彼らはハリスにはおびえない」(マスク氏) トランプ氏が「EVが必要とする電気は化石燃料から発電している」と述べたのに対して、マスク氏は「(社会は)持続可能性の方向に進むべきだ」と反論するなど環境政策などで意見の相違はあるものの、マスク氏がトランプ氏を持ち上げる場面が多く、司会者のような立ち回りに徹しました。トランプ氏が大統領になった場合、政治の舞台での存在感を高めたい思惑が透けて見えます。 「われわれは運命の分かれ道にいる。あなたこそ正しい道だ」(マスク氏) 「ありがとうイーロン。とても光栄だ。また対談しよう」(トランプ氏)