養父も亡くなり天涯孤独に「どっこも行くところがなくなった」【前田吟「男はつらいよ」を語る #3】
小学5年生(写真左)/(提供写真)
里子に出された後も前田吟の生活は転々とする。笑顔で飄々と語る「激動の10代」はいわれなき漂流のようでもあった。 4歳で養母の久代さんが亡くなり、家族は養父の種市さんと僕の2人だけになりました。戦後間もなく、防府にあった瀬戸内の鐘紡、協和発酵といった工場もまだそんなに動い...
本文:1,363文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。