『呪術廻戦』脹相と偽夏油、虎杖の関係とは 渋谷事変の終幕で浮き彫りになる不気味な事実
“偽夏油”が渋谷事変を仕組んだ理由とは
この偽夏油にとって、「加茂憲紀」も数多く持ってきた名前の一つに過ぎない。五条悟が偽夏油と対峙した時、その“正体”の正得術式が死体と自身の脳を入れ替えて肉体を乗っ取ることだと既に明かされていたが、恐ろしいのが “夏油傑の”術式である「呪霊操術」を平気で使っていることだ。それが意味することはつまり、本来の術式に加えて肉体を奪った相手が持つ術式も使える“複数術式の所持”である。まるで『僕のヒーローアカデミア』のヴィラン、オールフォーワンと似たような能力なのだ。そして偽夏油は「呪霊操術」の奥義、「極ノ番 うずまき」利用して、呪霊である真人の術式「無為転変」を抽出する。本来なら肉体を乗っ取らなければ相手の術式を得ることができない中で、“死体”とならない呪霊の術式を奪うにはこれが最適というか、いまのところ考えられる限り唯一の方法なのだ。 全て、仕組んでいたとしたら。「無為転変」を使うために真人と協力関係になり、五条を封印するためだけでなく、真人から術式を抽出するために「呪霊操術」が使える夏油の体を狙っていたのだとしたら。全て逆算していくと偽夏油にとって必要なものを、偽夏油が何年もかけて着実とかき集めてきたことが見えてくる。一体、何のために。その答えを私たちは、駆けつけた九十九由基や虎杖たちとともに第2期最終話で得ることができるのだろうか。
ANAIS(アナイス)