<MLB速報>マー君7回10安打4失点も5連勝!
ヤンキースの田中将大(28)が8日(日本時間9日)、敵地のシンシナティで行われたインターリーグ(交流戦)のレッズ戦に今季7試合目の先発マウンドに上がり、被弾を含む10安打4失点(自責3)と打たれたが、大量の援護点に守られ10-4のスコアで5連勝を果たした。これで5勝1敗。先頭打者を4度出すなど調子は悪かったが、最少失点にとどめる勝つピッチングに徹した。ナ・リーグ本拠地のゲームでDH制がなく、田中は打席にも立ったが、1犠打2三振でメジャー2本目のヒットは記録できなかった。 メジャー初対戦となるレッズ戦。ネット裏には、レッズのレジェンド、ピート・ローズの姿もあった。田中のスタートは苦しかった。初回にヤンキース打線がつながり、サンチェス、WBCでオランダ代表として活躍したグレゴリアスの連続タイムリーで3点の先制点をもらったが、いきなりハミルトン、コザート、ボットに3連打を浴びて1点を失ったのだ。フォームに力感がなくコントロールミスも目立った。なんとか最少失点に切り抜けた田中は2回以降立ち直り、打順がふた回り目となる3回は、連続三振を含む三者凡退。150キロのツーシームとスプリットをうまく組み合わせた。 4回には、先頭のデュバルを三塁ゴロに打ち取ったが、三塁からの送球を一塁のホリデーが落球。不運な走者を出すと連打を浴びて無死満塁のピンチを迎えた。しかし、ペラザを内野フライ。バーンハートにはフルカウントからスプリットを引っ掛けさせてショートへの併殺打。マー君は雄叫びを上げた。 5回にも追加点をもらったが、その裏に不運な形で2点目を失う。二死一塁からボットに内野ゴロを打たせたが、シフト守備で二遊間を守っていた三塁のヘドリーが打球を弾き満塁となった。ここで4番のデュバルを追い込みながらもスプリットをうまく三遊間にもっていかれてしまった。 7回にも3つの死球が絡んで7-2と援護点をもらったマー君は、その裏もマウンドに上がったが、先頭にヒットを打たれ、二死一塁となってからボットにスプリットの抜け球を右中間へ運ばれた。10号2ラン。 8回の打席で代打を出され降板したマー君は、7回、112球を投げ10安打4失点、6奪三振の内容だった。腕も振れておらず、決して調子はよくなかったが、前日にシカゴで6時間を越える延長18回の激闘を戦いお疲れモードだったはずの打線の援護に助けられ、ラッキーな5勝目を手にした。田中は4月15日のカージナルス戦から5連勝。 一方、今季初となるバッティングでは、最初の打席は二回無死一塁。一塁側への送りバントをしっかりと決めてヒックスのセンター前タイムリーにつながり、自らを助けることになった。いずれも走者のいなかった第2打席は空振りの三振、第3打席も見逃しの三振に終わった。