佐藤輝明、坂本勇人、度会隆輝…リーグ優勝へ「各球団の命運握る選手」は【セ・リーグ編】
読売ジャイアンツ
●坂本勇人(巨人) ※昨季成績116試合出場、打率.288、22本塁打、60打点、2盗塁 ※通算成績2101試合出場、打率.291、288本塁打、1004打点、162盗塁 昨年のシーズン終盤に三塁にコンバート。守備の負担が軽減されたことは打撃に好影響を与えるだろう。近年は故障で離脱する時期があり、坂本不在の期間にチームが失速するケースが目立った。35歳とベテランの域に入ったが、力の衰えはまだまだ見られない。試合に出続けるコンディションをキープすれば、おのずと数字はついてくるだろう。不動の四番・岡本和真の後を打つ五番として責任は重いが、今年もチームを象徴する存在だ。
東京ヤクルトスワローズ
●村上宗隆(ヤクルト) ※昨季成績140 試合出場、打率.256、31本塁打、84打点、5盗塁 ※通算成績693試合出場、打率.276、191本塁打、514打点、45盗塁 昨年は春先の打撃不振が響いた。31本塁打をマークしたのはさすがだが、本人に満足感はないだろう。リーグ3連覇を目指したチームも5位と沈んだ。村上が打たなければ、チームも勢いに乗れない。22年は56本塁打の日本選手記録を樹立し、令和初の三冠王に輝いてMVPを受賞した。求められる水準が高いが、超一流の打者になるための宿命と言える。自身2度目の三冠王を達成できるか。
中日ドラゴンズ
●細川成也(中日) ※昨季成績140試合出場、打率.253、24本塁打、78打点、0盗塁 ※通算成績263試合出場、打率.238、30本塁打、97打点、1盗塁 現役ドラフトでDeNAから移籍した昨季は、和製大砲としての素質が開花。自己最高の成績を残した。肉体強化した今年はオープン戦でバンテリンドームの左翼後方に特大アーチを何本も放ち、すごみが増している。球団史上初の2年連続最下位に沈み、課題の打線強化に向けて中田翔、ディカーソン、上林誠知、中島宏之らを補強したが、若手の活躍なくして巻き返しは望めない。細川は30本塁打をクリアしてほしい。 写真=BBM
週刊ベースボール