ヒロインのウナを演じるハン・ソナとの相性の良さも、ドラマを盛り上げている。ハン・ソナは、『酒飲みな都会の女たち』の時もそうだったが、突き抜けたようなかわいさがあり、外れたことをしてもなぜか許せてしまう不思議な魅力がある。 「アクションは痛いし、ロマンスをやりたい」と兼ねてから言っていたオム・テグ初のラブコメディ。現在、中盤に入ったところ。この先にどんな切ない（もしくは胸キュンな!）恋愛シーンが待ち受けているのか、今後の展開が楽しみだ。 　最後に、本作をより楽しむためのオム・テグ出演作を少し紹介しておこう。 　ドラマ出演作としておすすめは、何といっても初主演作『約束の地～SAVE ME～』。ヨン・サンホ監督のアニメ映画『フェイク～我は神なり』をドラマ化した見応えのある一作で、オム・テグは悪徳な新興宗教団体と闘う村のトラブルメーカーを演じる。ハン・ソナと初共演しているのも見どころ。『遊んでくれる彼女』の前哨戦のようでちょっと違う2人の関係に注目だ。 　また、ドラマとしては少々難解ではあるが、オム・テグの演技力に震えたい方は『ホームタウン-消される過去-』を。こちらも宗教が絡んだ作品で、オム・テグは刑務所に収監される新興宗教団体の教祖を演じている。ペン1本を借りただけで刑務官を恐怖に陥れる存在感はさすが! 　映画出演作としては、オム・テグの俳優人生を変えた『密偵』、オム・テグ初の商業映画主演作『楽園の夜』はマストだが、そのほかでおすすめしたいのは『私のボクサー』。オム・テグは、パンソリのリズムでボクシングをするボクサーだったが、パンチドランカーで性格が変わってしまった主人公に。不思議な世界観の中、コワモテじゃないオム・テグの魅力にたっぷり浸れる。 　ちなみに、オム・テグの兄は、『コンクリート・ユートピア』などの映画監督オム・テファ。兄が監督した作品にも6作出演していて、『遊んでくれる彼女』のライバル役であるクォン・ユルとは『イントゥギ』で共演している。 ●配信情報 『遊んでくれる彼女』 U-NEXTにて日本初・独占見放題配信中（毎週水・木配信/週2話配信） [2024年/全16話]演出:キム・ヨンファン、キム・ウヒョン　脚本:ナギョン 出演:ハン・ソナ、オム・テグ、クォン・ユル ほか （C）SLL Joongang Co.,Ltd all rights reserved.