怒号・出禁は当たり前?現役記者が語る「取材がキツイ政治家」4選!選挙ドットコムちゃんねるまとめ
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年3月3日に公開された動画のテーマは……取材が難しかった政治家! ゲストに朝日新聞政治部記者の今野忍氏と産経新聞デジタル報道部政治担当デスクの水内茂幸氏をお招きし、取材が難しかった政治家4名について語っていただきました。 番記者が見た政治家の素顔とは? 【このトピックのポイント】 ・取材が難しい政治家として菅義偉氏、前原誠司氏、亀井静香氏、大島理森氏の名前が挙がる ・今野氏、水内氏いずれも怒鳴られたり、記者会見への出入りが禁止されたりした経験あり ・昭和の大物政治家は厳しいが記者への愛を感じる一面もあった
菅義偉氏 第99代内閣総理大臣
今野氏がまず最初に挙げたのは菅義偉氏です。取材の難しさのポイントとして今野氏は「言葉の少なさ」に言及。「それ」「あれ」といった代名詞が多く、東北人の寡黙なイメージを体現しているような人物だったとのことです。 「自分のやっていることをうまく発信する能力が必ずしも高い方ではない。実務の人というか裏方の人というか」とコメントしました。 人柄については番記者に対して厳しい面を見せる一方で、面倒見がよく温かいところもあったとのこと。今野氏は「色んな意味で深い」と振り返りました。 水内氏も「夜の政論」という企画のなかで、今野氏と同様の印象を抱いたようです。 水内氏「じっくり話すとじわじわと人の良さがわかるんですよ。人の気持ちをとく考えながら話をしてるなっていう」 一方で突っ込んだ質問に対しても何かしらの答えは返ってくるものの、必ずしも言質が取れるわけではなく間合いの図り方が難しいと感じたとのことです。
前原誠司氏 教育無償化を実現する会・代表
続いて水内氏が取材の難しい政治家として挙げたのは前原誠司氏です。水内氏は前原氏が民主党の政調会長だった時の番記者でした。 当時の民主党政権は政策を打ち出すものの実現できないものが多く、水内氏は民主党政権の政策責任者である前原氏のことを「言うだけ番長」と、たびたび記事にしていました。 そのことで、議員会館のエレベーターで前原氏から「俺のどこが『言うだけ』か言ってみろ!」と言われたことがあると水内氏。 そこで、前原氏が国土交通大臣として実現できなかった八ッ場ダムの中止に言及し、場が凍り付いたとのことです。 今野氏「俺ね、その現場見てたんですよ」 記者会見の出入り禁止を言い渡されたこともありましたが、最終的に前原氏が民進党の代表に就任後のインタビューで意気投合し、和解します。 その時、現実的に政権交代可能な政党を目指す前原氏に水内氏は強く共感したものの、しばらくして民進党は崩壊。期待していただけに水内氏もがっかりしたようです。 今も「言うだけ番長」らしさを見せる前原氏に対して、水内氏は真面目な人柄ゆえのこととコメント。「言うことを辞めちゃいけない」と続けました。