モリッシー、ザ・スミスのベスト盤のリリースをジョニー・マーが“阻止”したと主張
現地時間2024年9月11日、モリッシーが自身の公式ブログに『Smiths Not OK』というタイトルの記事を投稿し、予定されていたザ・スミスのベスト盤のリリースを元バンド・メンバーで宿敵とも言えるギタリスト、ジョニー・マーによって“阻止された”と主張した。 65歳のシンガーは、英マンチェスターの4人組バンドの往年の写真と、1983年のデビュー・シングル 「Hand in Glove」の新しいジャケットだという画像を投稿し、「“Smiths Rule OK!”と題された、ザ・スミスのベスト・アルバムの企画は、J・マーによって阻止された」と書いた。 モリッシーによると、このシングルとヒット曲集は、1984年のセルフタイトル・デビュー・アルバムのデラックス・ボックス・セットとともにワーナー・レコードから今年中に世界中でリリースされる予定だったという。「Reel Around the Fountain」、「Miserable Lie」、「Still Ill」、「What Difference Does it Make? 」といった悲哀に満ち、愛された楽曲の数々が収録されたデビュー作の40周年記念エディションには、シングル 「This Charming Man 」の新しい7インチ盤も同梱される予定だった。 彼は、「ワーナーはモリッシーと(グラフィック・デザイナーの)ダレン・エヴァンスに4作全てのリリースのアートワークの構築を依頼したが、全てあっさりとJ・マーに断られた」と綴っている。バンドの作曲者であるマーの象徴的な力強いギターの音色は、モリッシーの簡潔で悲しげなボーカルや歌詞と同様にバンドのサウンドに欠かせないものだった。マーは、報道時点でモリッシーの主張に返答していないようで、マーの広報担当者は米ビルボードからのコメント要請に返答していない。 ザ・スミスは、1987年に険悪な形で解散した。その短い、しかし非常にインパクトのある現役時代にわずか4枚のフルレングス・スタジオ・アルバムをリリースした。その全作に、「That Joke Isn't Funny Anymore」、「Meat Is Murder」、「Bigmouth Strikes Again」、「The Boy With the Thorn in His Side」、「There Is a Light That Never Goes Out」、「Girlfriend in a Coma」、「Last Night I Dreamt That Somebody Loved Me」、そして「Stop Me If You Think You've Heard This One Before」など、オルタナティブ・ロックの必聴曲の数々が収録されている。