40代「年収800万円」のサラリーマンが「稼げる女性」と結婚して“青ざめた”ワケ…出産を機に豹変「こんなハズじゃなかった」
結婚相手を「条件」で選んだ男性
昨今よく聞かれるようになった「タイパ」や「コスパ」という価値観が若い世代を中心に広まっている。 【マンガ】カナダ人が「日本のトンカツ」を食べて唖然…震えるほど感動して発した一言 それぞれタイパは「タイム・パフォーマンス」、コスパは「コスト・パフォーマンス」の略語だが、詰まるところ、どちらも仕事や人生、または実生活で何らかの効率を上げるためのパフォーマンスを指すようだ。 労働時間に限りがある仕事であれば、もちろん効率を重視して働くことも必要だろうが、「タイパ」や「コスパ」を使う人たちの一部に見え隠れする言葉のニュアンスには、人間関係や恋人・夫婦関係などに対する効率化も図っているように思える。 特に未婚男女の間で広まる「結婚はコスパが悪い」という説は、お金という意味でのコスト面だけで考えれば、家族がいたほうが税制的には優遇されていることから、一概に悪いとも言えない。 またタイパも、例えば「世界遺産を訪れて実際にその壮大さを味わいたい」と考える人と「世界遺産はSNSで知れるから行かなくてもよい」という考え方ではだいぶ違ってくる。 どちらが良く、どちらかが悪いということではなく、単なる個人の価値観の違いがそこに横たわっているため、共有できる部分とできない部分がどうしても生じてしまうのだ。そう踏まえると価値観をすり合わせることで生じる、コミュニケ―ションコストのほうが、良好な関係を続ける鍵になる可能性が多大にあるようにも思える。 現在、住宅関連の仕事に従事するトモヤさん(仮名・40代)も、妻とのコミュニケーションに悩むひとりだ。 年収は800万円、8000万円のペアローンを組みマイホームを建て、1歳の子どもの父親でもあるトモヤさんは周りからみれば順風満帆に思えるが、実際のところ、条件が気に入って入籍した妻との結婚を後悔しているという。 「妻との出会いは職場の先輩からの紹介でした。40歳を超えていましたし、結婚にも興味もあったので会ってみることにしたんです。特に面白みもなければ好みでもなかったものの、栄養士としてきちんと働いており、自立して生活をしているところが結婚にピッタリだと決めました」 妻も同年代の40代ということもあり、結婚を前提に交際。出会ってから1年足らずで結婚したという。お付き合いから結婚まではスムーズに見える二人だが、実際はトモヤさんの描いていたような結婚生活ではなかったそうだ。 「妻は子どものことやマイホームの話をしても、『ゆっくり考えよう』と延ばすばかり。お互いの年齢的なこともあり、住宅ローンの負担や子育てを考えると早めに計画を立てたい私の気持ちは察してくれません。 それどころか、小さなことを決める際も『どうしようか、トモヤさんはどうしたい? 』『私はどっちでもいいよ』と言って自分の意見がないんです。当時は結婚することに必死で、妻の人任せなところには目をつぶってしまいました。 価値観をすりあわせながら妻と一緒にいろんなことを決めて行きたいと考えていたのに、すべて自分ひとりで決めなくてはいけないことに愕然としました。 でも結婚したのに即離婚というわけにもいかないので、意見を言わない妻には期待できないと自分が過ごしやすいように生きようと開き直りました」 マイホームも子どもも強く望んでいたトモヤさんは、自分の希望するデザインの注文住宅を妻とペアローンを組み8000万円で購入。 妻とはセックスレスであったもののトモヤさんの気が乗った時だけ行為をしていたという。そんな状態でも相変わらず妻は自分の意見を主張せず、トモヤさん任せだったそうだ。 年齢も年齢なうえにふたりとも妊活はしていなかったため、正直子どもができるか不安だったというトモヤさんだが、妻は無事に妊娠。 夢のマイホームと子どもを授かることができ、ようやく自分も父親になる喜びを噛みしめていたものの、その幸せはもろくも崩れる。出産を機に妻が豹変し始めたからだ。 栄養士の妻が、「子どもはオーガニックで育てたい」と言い、トモヤさんの意見も聞かずに一方的に価値観を押し付けてくるようになったという。しだいに妻の神経質はエスカレートし、育休を取ったトモヤさんに「あなたに子育ては任せられない」とダメ出しをするようになった。 <【後編記事】40代、年収800万円の男性が「コスパの良い妻」と結婚して絶句したワケ…子どもは触らせてもらえず、手料理が不味くなった>では、妻の暴走に耐えられなくなったトモヤさんが、そのウラで行っていたことをお伝えする。
吉田 みく(ライター)