「新築マンション」を購入するか、「中古マンション」をリノベーションするか悩んでいます。どちらが安いのでしょう？メリットデメリットを教えてください。

新築マンションを購入するか、中古マンションをリノベーションするかで迷ったことのある人もいるのではないでしょうか。一生に一度の大きな買い物だからこそ、慎重に検討したいものです。 新築・中古ともにメリット・デメリットがあり、かかる費用が異なることから、ライフスタイルや将来の計画によって最適な選択肢が変わってきます。この記事では、両者のコスト比較と特徴について紹介します。 ▼アパートの1階と2階で「家賃」はどれだけ変わる？ 1階暮らしのメリット・デメリットも紹介

新築マンションを購入する場合と中古マンションをリノベーションする場合、どちらが安い？

株式会社不動産経済研究所による「全国新築分譲マンション市場動向2023年」によると、新築マンションの全国平均価格は「5910万円」となっています。 この価格は年々上昇し、2022年と比較すると「789万円」も値上がりしています。特に首都圏では価格の高騰が顕著で、平均価格は「8101万円」と、前年度から「1813万円」も大幅に上昇しています。このように、新築マンションの購入にはかなりの費用がかかることがわかります。 一方で、中古マンションをリノベーションする場合、初期費用を抑えられるケースが多いです。公益財団法人東日本不動産流通機構の「首都圏不動産流通市場の動向2023年」によれば、首都圏の中古マンションの平均価格は「4575万円」で、新築マンションと比較すると大幅に安価です。 さらに、リノベーションにかかる費用を加えても、新築マンションの購入費用より抑えられるケースが多いでしょう。 ただし、リノベーションには追加費用が発生することがあるため、予算内に収めるためには計画的な見積もりが必要です。総合的にみて、コスト面では中古マンションのリノベーションが有利ですが、選択肢はライフスタイルや物件の状態にも左右されるでしょう。 今回調べたデータはあくまで平均です。特に中古マンションは築年数によって価格が大幅に変わる可能性があるため、実際に不動産会社に確認してみましょう。

それぞれのメリット・デメリット

新築マンションの最大のメリットは、誰も使用していない新しい空間に住めることです。また、最新の技術が反映されており、上下階の音の問題が改善され、断熱性能が向上するなど、快適性が高まっています。 耐震基準も最新のものが適用され、省エネルギー対応設備も充実しているため、光熱費の節約にも期待できます。さらに、新築マンションは住宅ローンの評価が高く、すまい給付金の対象になるため、経済的なメリットも少なくありません。 一方、新築マンションにはデメリットもあります。最大のデメリットは、購入後すぐに資産価値が下がるリスクがあることです。特に、新築のプレミアムがついた価格は、時間が経つにつれて下がりやすい傾向があります。 また、立地に関しては、中古マンションの方が選択肢が広がることが多く、特に交通や買い物の利便性に優れた物件が見つかりやすいです。さらに、新築マンションは消費税が建物部分にかかりやすく、中古マンションと比べて消費税の影響が大きい点もデメリットといえるでしょう。 中古マンションをリノベーションするメリットは、立地の良い物件を比較的安く手に入れられることです。リノベーションによって、自分好みの空間をつくることができる点も大きな魅力です。 ただし、リノベーションには時間や手間がかかり、予算オーバーのリスクもあるため、しっかりと計画を立てる必要があります。また、築年数が経過している物件では、構造や設備に不安が残ることがあるため、物件選びには注意が必要です。 どちらを選ぶかはライフスタイルや予算、将来の計画次第です。新築の安心感を重視するか、コストや自由度を優先するかで選択が分かれるでしょう。