「電波少年」「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」テレビプロデューサー・土屋敏男 豊田市のケーブルテレビで新たなる挑戦
日曜日の昼下がり、静かな通りに佇む一軒の店「your time」に集うお客様たち。カウンター越しには、それぞれの個性あふれる物語が聞こえてきます。パーソナリティのチャンカワイがお届けするTOKYO FMのラジオ番組「ヱビスビール presents Color Your Time」。 2月18日（日）、2月25日（日）放送回のゲストは、バラエティ番組「電波少年シリーズ」や「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」を手掛けた、テレビプロデューサーの土屋敏男さん。自分時間「my time」にまつわる物語をひも解いていきます。
◆新しい一歩は“ドラマ”
チャンカワイ：「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」の「ウリナリ芸能人社交ダンス部」や「ドーバー海峡横断部」といった企画って、どこから発想を得て生まれてくるんですか？ 土屋：ドーバーだとウッチャンに「何をやりたい？」って聞くと「泳ぐのも好きだし海で泳ぎたい」と（返ってきた）。「海で泳ぎたいんだ。よ～し、ドーバー海峡だ！」ってなると、普通の人は無理だよって言うわけだよね。 チャンカワイ：一瞬で無理だと思っちゃいます。 土屋：無理だよなって考えるところを“超える”から面白い。無理だよって言ったらチャンス。 チャンカワイ：なるほど！ 「電波少年」だと猿岩石がヒッチハイクをしましたよね。 土屋：あれも、ロンドンにゴールできるとは思っていないのよ。みんなって「ゴールはしなきゃいけないもの」って思っているじゃない？ ゴールできるものをやろうとするんだよね。 チャンカワイ：そうですね。 土屋：でも、ゴールできなくても一生懸命やっていれば、ギブアップだったとしても挑戦した人間は素敵だと思う。一歩を踏み出すってことは“ドラマ”なんだよ。
◆テレビプロデューサーの醍醐味を語る
チャンカワイ：今、番組を手掛けられているんですよね？ 土屋：そうそう。愛知県豊田市のケーブルテレビの「ひまわりネットワーク」って会社の番組なんだけど。豊田市の花がひまわりなんだって。 チャンカワイ：へええ！ 土屋：じゃあ、夏になったら一面にひまわりが咲いているんだろうなと思ったら、見たことがないって話になって。それで、町中にひまわりを咲かそうよってことで。夏に大きい花火大会があるんだけど、ひまわり越しに花火が見える“インスタ映えスポット”を作れば、それを見にみんなが来てくれるじゃない？ チャンカワイ：そうですね。 土屋：番組で呼びかけたら、いろんな人たちが使っていない畑を提供してくれて、それでひまわり畑を作ったのね。 チャンカワイ：ええ～！ 土屋：「豊田おいでんまつり」っていう花火大会があるんだけど、前日までひまわりが咲いていなかったのよ。ところが、当日に行ったら何千本のひまわりが咲いているわけ。 それってまさに奇跡だし、担当のひまわりネットワークの社員も感激して泣くんだよ。勇気を出してやっていると、そうした画が撮れるんだよな。それが仕事をやっていくうえでの醍醐味だよね。 チャンカワイ：なるほど。 土屋：無我夢中になってやるのってすごく素敵なことなんだよね。それをみんなに見せたいから追い込んでいっちゃうんだよねえ。 チャンカワイ：（笑）。 （TOKYO FM「ヱビスビール presents Color Your Time」より）
