ランダムに降ってくる「言葉」を積み上げて暗い井戸の底からの脱出を試みるゲーム『ido』無料公開中。触れた言葉は足場となり、クリアまでの痕跡は「詩」となる
ゲームクリエイター・トロヤマイバッテリーズフライド氏による短編ゲーム作品『ido』がゲーム公開サイトunityroomで公開された。ブラウザ上から無料でプレイすることができる。 『ido』画像・動画ギャラリー ビジュアルは簡素なピクセルアートとテキストのみで描かれ、矢印キーとzキーのみで操作を行う非常にシンプルな構成となっている。 舞台となる空間は暗い「井戸」の底だ。プレイヤーはそこに落ちた主人公となり、脱出を目指す。 画面の上部からは、絶えず「言葉」が降ってくる。操作キャラクターでテキストとして表示された言葉に触れることで、それを足場として利用することができるようになる。言葉に触れて足場を積み上げていき、井戸から脱出することができればゲームクリアだ。なお、言葉の足場から落下するとゲームオーバーとなる。 クリアまでの所要時間は10分ほどとなっている。どの言葉を選びとることになるかはプレイの度に変化することになるため、繰り返し遊んでみるといいだろう。一定の高度に達するたびにイベントシーンが挿入される。無機質ながらも文学的かつどこか叙情にあふれた本作の世界観をじっくりと味わってみよう。 ゲームの進行に応じて、降ってくる言葉の内容やニュアンスにも意味が帯びてくる。それらが持つ雰囲気や詩情にも注目だ。 また、プレイヤーが井戸からの脱出のために積み上げてきた言葉を、クリア時にさかのぼって見返すこともできる。積み上がって文章となった「詩」のうち、気に入ったフレーズを切り取って保存できる。 クリア後にはほかのプレイヤーが選んだ言葉や作り上げた詩を見たり、共有することが可能となっている。他者がどのような言葉を選択したのか、確認してみるのもいいだろう。 本作をリリースしたトロヤマイバッテリーズフライド氏は個人のゲーム製作者だ。過去作に2D横スクロールアクションゲーム『Death the Guitar』があり、同作で氏は2023年にKONAMI主催により開催されたアワード「Indie Games Contest 学生選手権」で最優秀賞を受賞している。 カジュアルながらも文学性に富んだ『ido』の世界をじっくり味わってみよう。
電ファミニコゲーマー:波木銅
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