DeNA・首脳陣に見える意図 年齢、実績問わず実力勝負【2024最新メンバーリスト】
2024年を迎え、来るシーズンに向けた各球団の新たな陣容が見えてきた。12球団の最新メンバーリストを各チームの見どころとともにお届けする。 写真=BBM ※情報は1月7日現在 【選手データ】三浦大輔 プロフィール・通算成績
【2023年成績】セ3位 74勝66敗3分、勝率.529、チーム打率.247、チーム防御率3.16 2023年シーズンに掲げたスローガン「横浜頂戦」。当然、24年も“優勝”を目指すことには変わりはないため、1年限りの目標ではない。昨季は盗塁成功率や犠打成功率の低さが響き、作戦を立てても実行力が伴わなかった。ただ、そこから選手たちが学んだものは多いだろう。そして、「打てば勝つ」チームからの脱却は至上命題となる。 チームの方針はコーチ陣の新たな顔ぶれが示している。まず、鶴岡賢二郎氏を新設の一軍オフェンスチーフコーチに配置。相川亮二チーフ作戦兼バッテリーコーチをディフェンスチーフ兼バッテリーコーチに配置転換し、ポジションや個々のプレーといった技術面だけでなく、攻撃、守備というチーム全体の動きを取り仕切る役目を任せた。特に、鶴岡コーチは23年までアナリストを務め、データによる傾向分析を得意とする。作戦面の立案や起用面で手腕を発揮しそうだ。 データを重視する傾向はほかにも。一軍チーフ投手コーチに鶴岡コーチと同じくアナリスト経験を持つ大原慎司氏が就任。小杉陽太一軍投手コーチとともに、動作解析にも重点を置きながら指導に当たる。 逆に、二軍では青山道雄二軍監督兼外野守備コーチ、藤田一也育成野手コーチ、入来祐作チーフ投手コーチと選手との距離が近くマネジメント能力に長ける面々が指導し、データを生かすことができるだけの実力の底上げを託されている。 23年に固めることのできなかった一、二番にマッチするドラフト1位・度会隆輝や馬力ある投球が売りのドラフト2位・松本凌人らルーキーたちをはじめ、森唯斗や中川颯、佐々木千隼といった移籍組も虎視眈々とポジションを狙っている。ただ、実績にとらわれず、単純にチームの勝利へ貢献できるかどうかを重要視するのが24年の戦い方だろう。どこまで食い込めるかは本人次第だ。 作戦を実行する“個の力”を備えたチームへ――。新キャプテンの牧秀悟を先頭に「頂戦」は続く。