異変…自転車の男性、車道のセンターラインで動かぬまま 女子中学生3人が保護、「大丈夫ですか」と声かけるも返事できず 自転車からも降りられず、熱中症で搬送 男性と自転車が倒れぬよう、必死で支え続けた3人
埼玉県狭山市新狭山2丁目で熱中症とみられる高齢男性を助けたとして、狭山署は7月25日、狭山市立堀兼中2年生の島田珠羽(みう)さん、須ケ崎小里衣(さりい)さん、1年生の山根柚希さんに感謝状を贈った。 血を流す女性、スーパーで座り込む…周りに人だかり 高校野球女子マネ2人が止血し一命「なかなかできぬ」
同署によると7月8日午後4時15分ごろ、島田さんと須ケ崎さんが、車道のセンターライン付近で自転車にまたがったまま動かない男性を発見。歩道側まで移動したものの、そのまま動けなくなった。山根さんも加わり、警察官が到着するまで約15分間、転倒しないよう男性と自転車を3人で支え続けた。 3人は部活動帰りで、男性は「大丈夫ですか」と声をかけても答えられない状態だったという。状況を見た通行人が119番し、近くの交番に助けを求めた。同日は県内各地で35度以上を記録した猛暑日。男性は熱中症とみられ、救急搬送された。 島田さんは「当たり前のことをしただけですが、感謝状をもらえてうれしい。これからも困っている人を見たら声をかけたい」と話した。増田健一地域課長は「皆さんの勇気ある行動に感謝します。大人でもなかなかできることではない」とたたえた。