『366日』切ない“両片思い”に胸キュン 広瀬アリスと眞栄田郷敦が過ごした“特別な時間”
同窓会の後、2人でガチャガチャを回すシーンに胸キュン!
“告白事件”から10年後、2人は高校の同窓会で再会することになる。欠席予定だった遥斗はサプライズで登場するやいなや「明日香、久しぶり!」と気さくに声をかける。あの頃と何も変わらず、下の名前で名前を読んでくれたのが嬉しくて、笑みをこぼした明日香はすっかり恋する乙女の表情に。本音では消化しきれないまま、抑えつけていた“好き”が溢れ出す様子は見ているこちら側も心を揺さぶられた。 さらに同窓会の後、2人っきりで話した流れで「てるちゃん」の店頭にあるガチャガチャを回すシーンは胸キュンポイントが高かった。「一緒に開けよ?」と誘う遥斗と、自然な振る舞いで「いいよ!」と答える明日香。なんてことのないやりとりも、片思いをしあっている2人にとっては、特別な時間だったはず。2人だけで回したガチャガチャ、遥斗の提案で交換したLINEの連絡先、“期待しない人生だった”と割り切っていた明日香にとって、ささやかな希望とも言える宝物が一気に2つも舞い降りてきた瞬間だった。 切ない恋心を抱えていたのは明日香だけではない。遥斗も遥斗で、やっとの思いで連絡先を聞き、明日香から連絡が来たのにもかかわらず返信を悩みすぎてしまい返せずにいた。だからこそ、明日香の職場近くに偶然を装って現れたのだが、そこにはピアノクラスの生徒・静原吾朗(前田公輝)と楽しげに話す明日香の姿が。これを見て遥斗は「片思いは自分だけのものか……」と2人の関係を早とちり。明日香の「ありえないから!」を聞いた11年前同様、すれ違いが起きてしまうのであった。 もしも2人の間に友情関係がなかったら、顔見知り程度の関係だったのであれば、ここまで恋がすれ違うことはなかったかもしれない。それなのに見ていてもどかしさを感じるくらい、2人の恋がすれ違ってしまったのは、仲良しグループに属していた2人にとって結ばれること以上に一緒に過ごせることが大事だったからなのだろうというのがひしひしと伝わってきた。その気持ちが理解できたからこそ、莉子や智也も無理に2人をくっつけようとはしなかったはず。とはいえ、お似合いなのはわかっていた親友同士だからこそ、2人の恋の成就を喜ぶ姿は微笑ましかった。 しかしながら、このまま2人の恋が順風満帆に……といかないのが本作。やっと結ばれた矢先、遥斗が昏睡状態に陥ってしまったところで第1話は終了した。果たして、今後どのように物語が展開していくのか。2人の切なくももどかしい恋の行方が見逃せない。
於ありさ