「車中泊」かそれとも「テント泊」か? 極寒冬キャンプの最適解と対策術とは
2023年は12月を迎えても比較的過ごしやすい暖かい日が続き、このまま春になるのではないか? と思うほどでしたが、ここ最近は気温がグングン下がりはじめ、本格的な冬が到来。緊張感のある冷たい空気は冬キャンプの楽しみでもありますが、ここで悩むのが「車中泊」をするべきか「テント泊」を楽しむべきかと言う問題です。 【写真】極寒キャンプを楽しむためのクルマ&テント宿の魅力を見る(全15枚) もちろんキャンプの楽しみ方は十人十色ですから「これが正解」と言うものはありません。でも「これからキャンプを始めたい」「キャンプを始めたばかりで今年の冬が初めての冬キャンプ」と言う人に向けて、ここでは少しばかりのアドバイスをお届けしたいと思います。
防犯性と快適さが魅力の車中泊
「車中泊」のメリットは防犯性の高さとテントの設営・撤収の手間がかからないこと。クルマという鉄製のボディは防犯面では「テント泊」より安心感が断然高まります。また、夏のキャンプでは必要に応じて窓を開ける必要がありますが、窓を閉め切る冬のキャンプでは施錠することで、防犯性はさらに高まります。とくに女性キャンパーにとってクルマでの車中泊は安心できるシェルターになってくれます。 キャンプにおいて「テント泊」が主たる目的ではない場合、設営の手間がかからない「車中泊」は気軽にキャンプが楽しめるのも大きなメリット。1泊2日程度のキャンプであれば、テントの設営・撤収は時間的なロスが足枷となり、とくに初心者の場合はより多くの時間が準備に割かれてしまいます。時間的な余裕が欲しいのであれば、手軽な「車中泊」は大きな魅力になるはずです。 また、キャンプ初心者にありがちなのが「車中泊はクルマのなかだから暖かい」という間違ったイメージ。冬の「車中泊」ではスチール製のボディは冷気によりキンキンに冷え、密閉性が高いもののテント内との温度差はそれほど大きくはないので注意して下さい。もちろん、フル装備のキャンピングカーであればFFヒーターなどの装備があれば、車内ではTシャツ1枚で過ごせるほど快適です。