「軍手を置くだけ」「猫を探す」学生を狙う闇バイト 警察が大学教職員向けに緊急研修会〈仙台〉
仙台放送
宮城県警は11月18日、大学生を闇バイトから守るため、大学などの教職員を対象に緊急の研修会を開きました。 宮城県警本部で開かれた研修会には、県内の大学などの教職員約30人が出席しました。 宮城県警本部生活安全企画課 戸島和樹課長補佐 「楽で簡単、高収入を強調するものが多い。また、シグナルやテレグラムといった匿名性の高いアプリへ誘導して、個人情報を送信させるという特徴があります」 県警が大学の教職員を対象に闇バイトに特化した研修会を行うのは今回が初めてで、18日は県警の担当者が大学生が闇バイトに応募してしまった場合の対応などについて説明しました。 若者の間で急速に広がる闇バイト。宮城県内でも11月、仙台市を拠点とする特殊詐欺グループのメンバー30人が逮捕されました。その3分の2が20代で、嘘のメッセージを送る「打ち子」と呼ばれる役割でした。 県警によりますと、この特殊詐欺グループは求人フリーペーパーにメールオペレーター業務と称した広告を掲載し、人を集めていたということです。闇バイトによる給料は高額なものだったそうです。SNSなど身近な場所に入り口がある闇バイト。県内の大学生はどのように感じているのでしょうか。 大学生 「短期で多額のお金を稼げちゃうという、魅力的な内容が自分たちの世代に刺さって手を染めてしまう。バイトを始めてしまうと思う」 「実際に自分で見たことはないんですけど、ネットとかでそういうものを見たことはあります。猫を探すみたいな、怪しいなというのはすごく思いますね。猫探すだけでお金もらえるのはちょっと変だなと思います」 「例えば軍手を置くだけみたいな仕事があるみたいなんですけど、パッと見じゃ闇バイトだと分からなくて、もしかしたらそれにつられてしまう人もいるのかなって感じがした」 警察は闇バイトに加担しようとする若者たちへの呼びかけを強化すると同時に、社会全体で闇バイトを撲滅させる意識づくりが大切だとしています。 大学教職員 「様子がおかしい点とかがあれば、注意して見ていかなければいけないのかなというところと、コミュニケーションをとっていくことが大事だと思います」 県警生活安全企画課 三浦秀一犯罪抑止指導官 「応募してしまったら、勇気を出して抜け出していただきたい。警察はみなさん、それから家族を保護する準備ができているので、どうか安心して相談を寄せていただきたい」
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