亀田陣営が反論 JBCは不快感
WBA、IBF世界スーパーフライ級統一戦において起きた問題について、亀田ジムの代理人である北村晴男弁護士が19日、経緯説明と亀田ジムの見解を示す文書をマスコミ各社及び、JBCの顧問弁護士事務所に対して送付した。 [画像]「ボクシングなんか辞めろ」美人すぎるボクサーに強烈ヤジ
問題となった統一戦では、リボリオ・ソリスが計量に失敗したことにより、WBA王座は剥奪され、IBFの立会い人は「亀田大毅が負けた場合はIBF王座は空位」と記者発表していたが、試合に亀田が判定で敗れると「負けても防衛」と見解を一転させて大混乱を招いていた。、試合を管理するJBCは、前日のルールミーティングで「負ければIBF王座は空位」と確認していたが、亀田陣営はルールミーティングでは「負けても防衛」が確認されていたと真っ向反論。 この日の書面の中でも、改めて「IBFから両陣営に対し、IBFルールブック(英語版)が配布され、同ルールに従って試合が行われることが確認された。それによって勝敗にかかわらず亀田の防衛が確認され、さらには口頭でもジムのアドバイザーがIBFスーパーバイザー(立会い人)のタッカー氏に同様の確認を行った」と、《前日から(負けても防衛を)確認していた》という主張を繰り返した。 一方のJBC側は、通訳を介してIBFの立会人から「亀田大毅選手が敗れた場合にIBFの王座が空位になるとの説明を受けた」としており、北村弁護士は「『試合前日に行われたルールミーティングの中で、“亀田大毅が試合に敗れた場合のIBF王座の扱い”についてどのような説明がなされたか』について、当ジム又はJBC担当者のいずれかが、何らかの意図をもって事実に反する主張をしているものと考える外ありません」として、亀田ジム、JBC双方で真実を究明すべく調査を進めている経緯を報告した。 JBC側は、17日の聴聞で、すでに亀田陣営の主張は確認していて、それらの主張を踏まえたうえで、資格審査委員会を開く方針を決定しているのだが、書面で亀田陣営から改めて反論がなされたことについて不快感を示した。 特に「何らかの意図をもって事実に反する主張をしている」と書かれた部分を問題視。書面では弁護士が作成した文書らしく、「亀田ジム、または、JBC担当者のいずれかが」とされていたが、「JBC側には、何の意図もなく事実に反する主張など一切していません。前日のルールミーティング、そして会見では《負ければ空位》ということを確認していました。だからマスコミも、そう報じていたし、その会見の映像は残っています」と従来の主張を繰り返した。